【2017年後期】2級建築施工管理技士(選択種別:仕上げ) 学科試験の過去問と解答例
※問題1から14までの14問もうち9問を選択し解答して下さい
No1
通風及び換気に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 風圧力による自然換気では換気量は開口部面積と風速に比例する。
2. 換気回数とは1時間当たりの換気量を室面積で除した値である。
3. 室内での二酸化炭素発生量が多いほど必要換気量は多くなる。
4. 室内を風が通り抜けることを通風といい もっぱら夏季の防暑対策として利用される。
No2
換気の方式に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 自然換気方式には屋外の風圧力を利用する方法と室内外の温度差を利用する方法又
はそれらを組み合わせた方法がある。
2. 全般換気とは室内全体の空気を外気によって希釈しながら入れ替える換気方式のことで
ある。
3. 局所換気とは局所的に発生する汚染物質を発生源近くで捕集して排出する換気方式の
ことである。
4. 給気系のみに送風機を設けた第2種機械換気方式は室内で発生した汚染物質が他室に漏
れてはならない室に適している。
No3
昼光に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 昼光は直射日光と天空光に大別され天空光は太陽からの光が大気中に拡散したもので
ある。
2. 昼光率は室内のある点での天空光による照度と屋外の全天空照度との比率である。
3. 室内のある点における昼光率は時刻や天候によって変化する。
4. 室内の要求される基準昼光率は居間より事務室の方が大きい。
No4
鉄筋コンクリート構造に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 大梁は曲げ降伏よりもせん断破壊を先行するように設計する。
2. 柱は軸方向の圧縮力曲げモーメント及びせん断力に耐えられるように設計する。
3. 耐震壁は周囲の柱や梁と一体に造られた壁で地震時の水平力に対して抵抗する。
4. 床スラブは床の鉛直荷重を梁に伝えるとともに地震時の水平力に架構が一体となって
抵抗できるようにする役割を持っている。
No5
鉄骨構造の一般的な特徴に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 鋼材は強くて粘りがあり変形能力の高い骨組が可能である。
2. 鋼材は不燃材料であるため骨組は十分な耐火性能を有する。
3. 鉄筋コンクリート構造に比べ大スパンの建築物が可能である。
4. 鉄筋コンクリート構造に比べ工場加工の比率が高く現場作業が少ない。
No6
鉄骨構造の部材に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 柱の形式には形鋼などの単一材を用いた柱のほか溶接組立箱形断面柱などの組立柱が
ある。
2. 梁の形式には単一材を用いた形鋼梁のほかプレート梁やトラス梁などの組立梁がある。
3. 筋かいは棒鋼や形鋼を用いるもので主に圧縮力に働く部材である。
4. ガセットプレートは節点に集まる部材相互の接合に用いられる鋼板である。
No7
基礎杭に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 節付き遠心力高強度プレストレストコンクリート杭(節杭)は杭本体部に外径が軸径よ
りも大きい節部を多数設けたもので主に摩擦杭として用いられる。
2. 外殻鋼管付きコンクリート杭はじん性に富み大きな水平力が作用する杭に適している。
3. 場所打ちコンクリート杭は地盤を削孔しその中に鉄筋かごを挿入したのちコンクリー
トを打ち込んで造る。
4. 既製コンクリート杭は鋼管杭に比べて破損しにくく運搬仮置きに際して取扱いが
容易である。
No8
建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として最も不適当なものはど
れか。
1. 地震力は建築物の固定荷重又は積載荷重を減ずると小さくなる。
2. 風圧力は地震力と同時に作用するものとして計算する。
3. 積雪荷重は積雪の単位荷重に屋根の水平投影面積及びその地方の垂直積雪量を乗じて計算する。
4. 固定荷重は建築物各部自体の体積にその部分の材料の単位体積質量及び重力加速度を乗じて計算する。
No9
図に示す単純梁に集中荷重P1及びP2 が作用したときに支点に生じる鉛直反力VA及び
VBの値の大きさの組合せとして正しいものはどれか。
1. VA= 4 kN VB=3 kN
2. VA= 3 kN VB=4 kN
3. VA= 5 kN VB=2 kN
4. VA= 2 kN VB=5 kN
No10
図に示す単純梁に同じ大きさの集中荷重P が作用したときの曲げモーメント図として
正しいものはどれか。
ただし曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
No11
日本工業規格(JIS)に規定する構造用鋼材に関する記述として不適当なものはどれか。
1. SSC 材は一般構造用軽量形鋼と呼ばれ冷間成形された軽量形鋼である。
2. SN材は建築構造用圧延鋼材と呼ばれ性能によりA種、B 種、C 種に分類される。
3. SS 材は一般構造用圧延鋼材と呼ばれ一般的に使用される鋼材である。
4. STKR 材は一般構造用炭素鋼鋼管と呼ばれ土木茜建築等の構造物に使用される鋼管で
ある。
No12
木材の一般的な性質に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 木材の強度は含水率が同じ場合密度の大きいものほど大きい。
2. 年輪があるため縦断面の位置によって柾目面と板目面の木目が生ずる。
3. 密度の大きい木材ほど含水率の変化による膨張や収縮が大きい。
4. 気乾状態とは木材の水分が完全に無くなった状態をいう。
No13
防水材料に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. アスファルトプライマーは下地と防水層の接着性を向上させるために用いられる。
2. 砂付あなあきアスファルトルーフィングは下地と防水層を絶縁するために用いられる。
3. 防水剤を混入したモルタルは下地に塗布して塗膜防水層を形成するために用いられる。
4. 合成高分子系ルーフィングシートは下地に張り付けてシート防水層を形成するために用いられる。
No14
内装材料に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. エポキシ樹脂系塗り床材は耐薬品性に劣っている。
2. せっこうボードは防火性に優れている。
3. ビニル床シートには帯電防止性を有するものがある。
4. けい酸カルシウム板は軽量で不燃性に優れている。
※問題15から17までの3問は全問解答して下さい
No15
屋外排水設備に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 地中埋設排水管の勾配は原則として100分の1以上とする。
2. 地中埋設排水管の長さがその内径又は内法幅の120 倍を超えない範囲内で桝又はマン
ホールを設ける。
3. 排水管を給水管に平行して埋設する場合の両配管のあきは原則として500 mm以上と
する。
4. 雨水用排水桝及びマンホールの底部には深さ50 mm 以上の泥だめを設ける。
No16
防災設備に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 避難経路に設ける通路誘導灯は避難の方向の明示を主な目的とする避難設備である。
2. 劇場の客席に設ける客席誘導灯は避難上必要な床面照度の確保を主な目的とする避難設備である。
3. 非常警報設備の非常ベルは火災発生時に煙又は熱を感知し自動的にベルが鳴る警報設
備である。
4. 非常用の照明装置は火災時等に停電した場合に自動的に点灯し避難上必要な床面照度
を確保する照明設備である。
No17
空気調和設備に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 二重ダクト方式は別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことができる。
2. ファンコイルユニット方式は各ユニットごとの温度調節はできない。
3. 定風量単一ダクト方式は部分的な負荷変動が少ない劇場オーディトリウムに適して
いる。
4. パッケージ方式は機械室配管ダクト等のスペースが少なくてすむ。
※問題18から25までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
No18
用語の定義に関する記述として建築基準法上誤っているものはどれか。
1. 地下の工作物内に設ける倉庫は建築物である。
2. 自動車車庫の用途に供する建築物は特殊建築物である。
3. 主要構造部を準耐火構造とした建築物はすべて準耐火建築物である。
4. 作業の目的のために継続的に使用する室は居室である。
No19
地上階にある次の居室のうち建築基準法上原則として採光のための窓その他の
開口部を設けなければならないものはどれか。
1. 有料老人ホームの入所者用談話室
2. 幼保連携型認定こども園の職員室
3. 図書館の閲覧室
4. 診療所の診察室
No20
建設業の許可に関する記述として建設業法上誤っているものはどれか。
1. 以上の都道府県の区域内に営業所を設けて営業しようとする者が建設業の許可を受け
る場合国土交通大臣の許可を受けなければならない。
2. 建築工事業で特定建設業の許可を受けている者は土木工事業で一般建設業の許可を受けることができる。
3. 建築工事業で一般建設業の許可を受けている者が建築工事業で特定建設業の許可を受けた場合一般建設業の許可は効力を失う。
4. 国又は地方公共団体が発注者である建設工事を請け負う者は特定建設業の許可を受けていなければならない。
No21
建設工事の請負契約書に記載しなければならない事項として建設業法上定められ
ていないものはどれか。
1. 価格等の変動若しくは変更に基づく請負代金の額又は工事内容の変更
2. 工事の履行に必要となる建設業の許可の種類及び許可番号
3. 契約に関する紛争の解決方法
4. 天災その他不可抗力による工期の変更又は損害の負担及びその額の算定方法に関する定め
No22
労働契約に関する記述として労働基準法上誤っているものはどれか。
1. 使用者は労働者が業務上の傷病の療養のために休業する期間及びその後30 日間は原則
として解雇してはならない。
2. 使用者は労働契約の不履行について損害賠償額を予定する契約をすることができる。
3. 使用者は労働契約の締結に際し労働者に対して賃金労働時間その他の労働条件を明
示しなければならない。
4. 労働者は使用者より明示された労働条件が事実と相違する場合においては即時に労働
契約を解除することができる。
No23
建設業において労働安全衛生法上事業者が安全衛生教育を行わなくてもよいもの
はどれか。
1. 新たに建設現場の事務職として雇い入れた労働者
2. 作業内容を変更した労働者
3. 新たに職務につくこととなった職長
4. 新たに選任した作業主任者
No24
次の記述のうち廃棄物の処理及び清掃に関する法律上誤っているものはどれか。
ただし特別管理産業廃棄物を除くものとする。
1. 事業者は工事に伴って生じた産業廃棄物を自ら処理することはできない。
2. 事業者は工事に伴って生じた産業廃棄物が運搬されるまでの間産業廃棄物保管基準に
従い生活環境の保全上支障のないようにこれを保管しなければならない。
3. 事業者は工事に伴って生じた産業廃棄物の運搬を他人に委託する場合には委託する産
業廃棄物の種類及び数量に関する条項が含まれた委託契約書としなければならない。
4. 事業者は工事に伴って生じた産業廃棄物の処分を他人に委託する場合にはその産業廃
棄物の処分が事業の範囲に含まれている産業廃棄物処分業者に委託しなければならない。
No25
消防用設備等の種類と機械器具又は設備の組合せとして消防法上誤っているもの
はどれか。
1. 警報設備漏電火災警報器
2. 避難設備救助袋
3. 消火設備連結散水設備
4. 消火活動上必要な施設排煙設備
No26
事前調査と施工計画の組合せとして最も関係の少ないものはどれか。
1. 近隣の商店や工場の業種の調査解体工事計画
2. 前面道路や周辺地盤の高低の現状調査根切り工事計画
3. 敷地内の地中障害物の有無の調査場所打ちコンクリート杭工事計画
4. 日影による近隣への影響調査鉄骨建方計画
No27
仮設計画に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 敷地に余裕がなく工事用の事務所を工事現場から離れて設置するので工事現場内に出先
連絡所を設けることとした。
2. 酸素やアセチレンなどのボンベ類の貯蔵小屋はガスが外部に漏れないよう密閉構造と
することとした。
3. 工事用の出入口の幅は前面道路の幅員を考慮して計画することとした。
4. 工事用の出入口を複数設置するので守衛所はメインの出入口に設置しその他は警備員
だけを配置することとした。
No28
工事現場における材料の保管に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 鉄筋は亜直接地面に接しないように角材等の上に置きシートをかけて保管する。
2. 袋詰めセメントは風通しのよい屋内の倉庫に保管する。
3. アルミニウム製建具は平積みを避け縦置きにして保管する。
4. ロール状に巻かれた壁紙は変形が生じないよう立てて保管する。
No29
総合工程表の立案段階における考慮すべき事項として最も必要性の少ないものはど
れか。
1. 使用可能な前面道路の幅員及び交通規制の状況
2. 地域による労務資材機材等の調達状況
3. 各専門工事の検査項目と重点管理事項
4. 敷地周辺の電柱架線信号機各種表示板等の公共設置物の状況
No30
バーチャート工程表の説明として最も適当なものはどれか。
1. 作業の流れと各作業の所要日数が把握しやすい工程表である。
2. 各作業に対する先行作業並列作業後続作業の相互関係が把握しやすい工程表である。
3. 工事出来高の累積値を表現しているため工事進捗度合が把握しやすい工程表である。
4. 工程上のキーポイント重点管理しなければならない作業クリティカルパスが把握しや
すい工程表である。
No31
品質管理に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 重点管理項目や管理目標は現場管理方針として文書化し現場全体に周知する。
2. 品質管理を組織的に行うために品質管理活動に必要な業務分担責任及び権限を明確に
する。
3. 試験茜検査の結果が管理値を外れた場合には適切な処置を施し再発防止の措置をとる。
4. 品質を確保するためには亜作業そのものに重点を置くよりも試験茜検査に重点を置く方がよい。
No32
品質管理のための試験茜検査に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 鉄骨工事において隅肉溶接のサイズの測定はマイクロメーターを用いて行った。
2. 地業工事において支持地盤の地耐力の確認は平板載荷試験によって行った。
3. 内装工事において木材の含水率の測定は電気抵抗式水分計を用いて行った。
4. 塗装工事において下地モルタル面のアルカリ度検査はpHコンパレーターを用いて
行った。
No33
鉄骨工事における溶接部の欠陥を表す用語として最も不適当なものはどれか。
1. アンダーカット
2. ピット
3. パス
4. ブローホール
No34
労働災害の強度率に関する次の文章中【 】に当てはまる数値として適当なもの
はどれか。
「強度率は【 】延べ実労働時間当たりの労働損失日数で災害の重さの程度を
表す。」
1. 1 千
2. 1 万
3. 10 万
4. 100 万
No35
統括安全衛生責任者を選任すべき特定元方事業者が労働災害を防止するために行わな
ければならない事項として労働安全衛生法上誤っているものはどれか。
1. 作業場所を巡視すること。
2. 協議組織の設置及び運営を行うこと。
3. 安全衛生責任者を選任すること。
4. 作業間の連絡及び調整を行うこと。
※問題51から65までの15問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
No51
加硫ゴム系シート防水接着工法に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 下地への接着剤の塗布はプライマーの乾燥後に行った。
2. 美観と保護を目的に仕上塗料塗りを行った。
3. 下地とシートの接着にはエポキシ樹脂系接着剤を用いた。
4. 平場でのシート相互の接合幅は幅方向長手方向とも100 mm 以上とした。
No52
シーリング工事に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 裏面に接着剤が付いているバックアップ材は目地幅より大きい幅のものとした。
2. 目地への打始めは目地の交差部あるいはコーナー部より開始した。
3. ノンワーキングジョイントでは3面接着で施工した。
4. 目地底にシーリング材を接着させないためボンドブレーカーを用いた。
No53
セメントモルタルによる床タイル圧着張りに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. タイルの張付けモルタルは塗り付ける厚さを5~7mm とし一度に塗り付けた。
2. タイルの張付けモルタルを回に塗り付ける面積はタイル工人当たり2㎡以下とした。
3. タイルの張付けは目地部分に張付けモルタルが盛り上がるまで木づちでたたき押さ
えた。
4. 化粧目地詰めはタイル上を歩行可能となった時点で行った。
No54
金属製折板葺屋根工事に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. けらば包みの継手位置は端部用タイトフレームの近くに設ける。
2. 雨押さえは壁部との取合い部分の浸水を防ぐために設ける。
3. タイトフレームと下地材との接合はスポット溶接とする。
4. 変形防止材はけらば部分の折板の変形を防ぐために設ける。
No55
軽量鉄骨壁下地に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 床ランナーは端部を押さえ900mm 間隔に打込みピンでコンクリート床に固定した。
2. スタッドは上部ランナーの上端とスタッド天端のすき間が10 mm以下となるように取り付けた。
3. ボード1枚張りであったのでスタッドの間隔を450mm とした。
4. 出入口開口部の垂直方向の補強材の上部は、梁下、床スラブ下に固定した。
No56
仕上塗材仕上げに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 仕上塗材は現場で顔料及び添加剤を加えて色つやを調整した。
2. コンクリート下地面の厚付け仕上塗材の下地調整は目違いをサンダー掛けで取り除くことができたので下地調整塗材塗りを省いた。
3. 合成樹脂エマルション系複層仕上塗材(複層塗材E)仕上げなので合成樹脂エマルション系下地調整塗材を使用した。
4. けい酸質系複層仕上塗材(複層塗材Siの上塗りは2回塗りとし均一に塗り付けた。
No57
せっこうプラスター塗りに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 塗り作業中だけでなく作業後もせっこうプラスターが硬化するまで通風を避けた。
2. 強度を高めるためせっこうプラスターにセメントを混入した。
3. せっこうプラスターは適正な凝結時間と正常な硬化を得るため製造後3月以内のも
のを使用した。
4. 下地がせっこうボードの場合下塗りは下塗り用の既調合プラスターを使用し塗厚を6~8mm程度とした。
No58
アルミニウム製建具に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. アルミニウム製建具の酸化被膜を厚くすればするほど耐食性が向上する。
2. 加工組立てにおいて隅部の突付け小ねじ締め部分にはシーリング材を充填する。
3. 防虫網を合成樹脂製とする場合網目は16~18 メッシュのものとする。
4. 取付けの際建具の養生材は除去を最小限にとどめ取付けが終わった後に復旧する。
No59
建具工事におけるキーシステムに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 複数個の異なった錠のいずれの錠でも特定の鍵で施解錠できるシステムをマスターキーシステムという。
2. 複数個の異なった鍵のいずれの鍵でも特定の錠だけを施解錠できるシステムを逆マスターキーシステムという。
3. 施工後にシリンダーを変更することなく工事中に使用した鍵では施解錠できなくするシステムをコンストラクションキーシステムという。
4. 各々の錠をそれに対応する個別の鍵のみで施解錠できるシステムを同一キーシステムという。
No60
塗装工事に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 壁面をローラーブラシ塗りとする際隅やちり回りなどは小ばけを用いて先に塗布した。
2. 木部のクリヤラッカー塗りの下塗りはジンクリッチプライマーを用いた。
3. 合成樹脂調合ペイントの上塗りははけ塗りとし材料を希釈せずに使用した。
4. パテかいはへらを用い一度で埋まらないものは追いパテを繰り返し行った。
No61
床のフローリングボード張りに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 接着工法におけるフローリングボードのモルタル下地への接着剤はエポキシ樹脂系接着剤を使用した。
2. 体育館におけるフローリングボードと壁との取合いはすき間が生じないよう突き付けた。
3. フローリングボードの下張り用合板は長手方向が根太と直交するように割り付けた。
4. フローリングボード張込み後、床塗装仕上げを行うまでポリエチレンシートを用いて養
生をした。
No62
ビニル床シート張りに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 厚物のシートを壁面に張り上げるため床と壁が取り合う入隅部に面木を取り付けた。
2. シートは割付け寸法に従って裁断し直ちに張り付けた。
3. 張付け用の接着剤は所定のくし目ごてを用いて均一に塗布した。
4. 柄模様のシートは接合部の柄合せを行い重ね切りした。
No63
壁紙張りに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 下地処理においてシーラーを塗布する前にビス頭の防錆処理を行った。
2. せっこう系接着材で直張りしたせっこうボード下地は十分に乾燥させてから壁紙を張り付けた。
3. 張替えの際に壁紙をはがしやすくするためシーラーは部分的に塗布した。
4. 壁紙の表面に付着した接着剤は張り終わった箇所ごとに清浄な湿布で直ちにふき取った。
No64
フリーアクセスフロアに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. クリーンルームでは床下に作業者が入れるように根太大引等の下地を設けてパネル
を支持する根太方式とした。
2. 電算機室ではパネルの四隅の交点に高さを調整できる共通の支持脚を設けてパネルを支持する共通独立脚方式としほうづえを設けて耐震性を高めた。
3. 事務室では1枚のパネルの四隅や中間に高さ調整のできる支持脚が付く脚付きパネル方式とした。
4. 会議室では床下配線が少なかったためコンクリート下地等の凹凸部でも敷き並べる
だけでそのまま高さ調整ができる置敷き方式とした。
No65
押出成形セメント板による間仕切壁工事に関する記述として最も不適当なものはど
れか。
1. 縦張り工法で施工する際にパネル下部に取付け金物(L型金物)をセットしパネル側は
タッピンねじ床面側はアンカーボルトで固定した。
2. 横張り工法で施工する際にパネルがロッキングできるように取付け金物(Zクリップ)
はパネルの左右端部に取り付けた。
3. 縦張り工法のパネル上部の取付け金物(Zクリップ)は回転防止のため下地鋼材に溶接
した。
4. 横張り工法の目地幅は横目地よりも縦目地の方を大きくした。
※問題81から95までの15問から6問を選択し解答してください
No81
合成高分子系ルーフィングシート防水の接着工法に関する記述として最も不適当なも
のはどれか。
1. 加硫ゴム系シート防水においてルーフィングシート相互の接合部は接着剤とテープ状
シール材を併用して接合する。
2. 塩化ビニル樹脂系シート防水においてエポキシ樹脂系接着剤を用いて張り付ける場合
接着剤は下地面のみに塗布する。
3. 加硫ゴム系シート防水においてルーフィングシート相互の接合部で 枚重ねとなる部分
はシートを熱風で柔らかくして段差部をなくすように融着する。
4. 塩化ビニル樹脂系シート防水において下地がALCパネルの場合パネル短辺の接合部
の目地部に絶縁用テープを張り付ける。
No82
シーリング工事に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 先打ちしたポリサルファイド系シーリング材に変成シリコーン系シーリング材を打ち継
いだ。
2. ALCパネル等の表面強度が小さい被着体にはモジュラスの低いシーリング材を用いた。
3. 目地まわりに張ったマスキングテープはシーリング材のへら仕上げ終了後直ちに除去
した。
4. 充填箇所以外の部分に付着したシリコーン系シーリング材はシーリング材が硬化する前
に直ちに除去した。
No83
セメントモルタルによる壁タイル後張り工法に関する記述として最も不適当なものは
どれか。
1. 密着張りにおいてタイルの張付けは下部から1段置きに水糸に合わせてタイルを張り
その後に間を埋めるように張った。
2. 改良積上げ張りにおいて小口タイルの張付けは1日の張付け高さを1.5 m とした。
3. マスク張りにおいてタイル裏面への張付けモルタルは金ごてを用いて塗り付けた。
4. 改良圧着張りにおいて張付けモルタルの1回に塗り付ける面積はタイル工人当たり
1.8 m2とした。
No84
粘土瓦葺きに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. のし瓦を安定させるため葺土を使用した。
2. 冠瓦を取り付けるため棟補強用心材を使用した。
3. 谷部においては厚さ0.2 mm の銅板を谷どいとして使用した。
4. 瓦桟木は断面寸法が幅24 mm高さ18 mm の良質な杉を使用した。
No85
日本工業規格(JIS)のアルミニウム表面処理用語に規定されている性質・欠陥に関
する記述として最も不適当なものはどれか。
1. バフ焼けとはバフ研磨中の高熱のために生じた研磨面の不均一性のことである。
2. ダイマークとは押出(引抜)材表面の押出(引抜)方向に現れる線状の細かい凹凸のこ
とである。
3. チョーキングとは主として光による劣化が原因で起きる表面が粉末状になる現象のこと
である。
4. 接触腐食とは重ねたアルミニウム板の間の面にできるみみずがはったようなしみができる現象のことである。
No86
天井に用いるアルミモールディングの取付けに関する記述として最も不適当なものは
どれか。
1. アルミモールディングの留付けは目立たないよう目地底にステンレス製の小ねじ留めと
した。
2. 軽量鉄骨天井下地は屋内であったので野縁の間隔を450 mm とした。
3. 軽量鉄骨天井下地は中央部が高くなるようスパンの500分の1のむくりを付けて組み立てた。
4. アルミモールディングの割付けは半端な材料が入らないように基準墨をもとに墨出しの
うえ行った。
No87
下地と仕上塗材の組合せとして最も不適当なものはどれか。
1. 内部のせっこうボード下地・・・・内装水溶性樹脂系薄付け仕上塗材(内装薄塗材W)
2. 外部のALCパネル下地・・・・・・反応硬化形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材(複層塗材RE)
3. 外部のコンクリート下地・・・・・外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材(外装薄塗材E)
4. 内部のセメントモルタル下地・・・合成樹脂エマルション系複層仕上塗材(複層塗材E)
No88
アルミニウム製建具に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 外部建具枠回りに充填するモルタルにはNaCl換算0.06%(質量比)まで除塩した海砂
を使用した。
2. 外部建具枠回りにモルタルを充填する際仮止め用のくさびを取り除いた。
3. 枠に付着した油類の汚れはエチルアルコールを5%~10%加えた温湯を用いて清掃した。
4. 表面処理が陽極酸化被膜のアルミニウム製部材がモルタルに接する箇所にはウレタン樹
脂系の塗料を塗布した。
No89
外部に面するサッシのガラス工事に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 熱線反射ガラスは反射膜コーティング面を室内側とした。
2. 型板ガラスは型模様面を室内側とした。
3. 合わせガラスは取り付ける建具の下枠に水抜き孔を設けた。
4. 複層ガラスは単一成形品によるグレイジングチャンネルにより取り付けた。
No90
塗装工事に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて中塗り後、3時間以上経過してから次工程
の作業を行う。
2. エアスプレーによる吹付け塗りはスプレーガンの空気圧が高過ぎると噴霧が粗く塗り
面がゆず肌状になる。
3. エアレススプレーによる吹付け塗りは高粘度高濃度の塗料による厚膜塗装に適して
いる。
4. アクリル樹脂系非水分散形塗料塗りにおいて下塗りには上塗りと同一材料を用いる。
No91
釘留め工法によるフローリングボード張りに関する記述として最も不適当なものはど
れか。
1. 根太張り工法におけるフローリングボードは厚さが10 mm の単層フローリングボード
を用いた。
2. 下張り用床板は受材心で突付け継ぎとし釘の留付け間隔は継手部を150 mm、中間部は
200 mm とした。
3. 根太張り工法におけるフローリングボードを張り込む際隣接するボードの継手位置を
150 mm 離して割り付けた。
4. 直張り工法における接着剤は下張り用床板に300 mm 程度の間隔でビート状に塗り付
けた。
No92
合成樹脂塗床に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 樹脂モルタルのベースコートの練混ぜにおいて主剤と硬化剤を十分に攪
かく拌はんした後骨材を最後に加えた。
2. ウレタン樹脂系塗床材の塗布量が2.0 kg/m2 を超えていたので2回塗りとした。
3. コンクリート下地に油分等が付着していたので脱脂処理を行った。
4. ウレタン樹脂系塗床材の2層目の塗重ねは先に塗った層が完全に硬化してから行った。
No93
せっこうボード張りに関する記述として最も不適当なものはどれか。
1. 壁の二重張りにおいて上張りのボードは接着剤とステープルを併用して張り付けた。
2. 天井の仕上張りは中央部より張り始め周囲に向かって張り進めた。
3. 軽量鉄骨天井下地への張付けは鋼製下地の裏面に10 mm以上の余長が得られる長さの
ドリリングタッピンねじを用いた。
4. 壁のせっこう系直張り用接着材の1回の練混ぜ量は2時間で使い切る量とした。
No94
外壁ALCパネル工事の縦壁ロッキング構法に関する記述として最も不適当なものは
どれか。
1. パネル重量をパネル下部の両端に位置する自重受け金物により支持した。
2. パネル短辺相互の接合部出隅部及び入隅部には伸縮目地を設けた。
3. パネル間の目地シーリングは隣接するパネル相互の挙動に追従できる2面接着とした。
4. パネルとコンクリートスラブの間はパネル裏面に絶縁材を設けてモルタルを充填した。
No95
アスファルト防水改修工事における既存部分の撤去及び新規防水の下地に関する記述
として最も不適当なものはどれか。
1. 既存の保護コンクリートはハンドブレーカーを使用し取合い部の仕上げ材や躯体に損
傷を与えないように撤去した。
2. 平場部の既存アスファルト防水層はけれん棒を使用し下地材に損傷を与えないように
撤去した。
3. 平場部の既存アスファルト防水層を全て撤去した後立上り部及びルーフドレーンまわり
の防水層を残したまま新たにアスファルト防水層を施工した。
4. 既存防水層撤去後の下地コンクリート面の軽微なひび割れは新規防水が絶縁工法だったのでシール材で補修した。
猫さん
2級建築施工管理技士 学科試験の過去問です↓↓