【2014年】2級建築施工管理技士(選択種別:仕上げ) 学科試験の過去問と解答例
※問題1から14までの14問から9問を選択し解答してください。
No1
換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 空気齢とは、空気が流入口から室内のある点まで到達するのに要する時間のことである。
2 風圧力による自然換気では、換気量は開口部面積と風速に比例する。
3 室内外の温度差による自然換気では、給気口と排気口の高低差が大きいほど換気量は大きい。
4 換気回数とは、1時間当たりの換気量を室面積で割った値である。
No2
結露に関する次の文章中、に当てはまる語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。
「空気の含有水分量すなわちを一定のまま湿り空気の温度を下げると、湿り空気はそので飽和状態となり、さらに下げると、その水分の一部はして水滴となる。冬季、暖房した室の窓面上に生じる水滴は、このプロセスで形成されたものであり、これを結露という。」
1 イ=相対湿度 ロ=露点温度 ハ=蒸発
2 イ=絶対湿度 ロ=露点温度 ハ=凝縮
3 イ=絶対湿度 ロ=湿球温度 ハ=蒸発
4 イ=相対湿度 ロ=湿球温度 ハ=凝縮
No3
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 音が1点から球面状にひろがる場合、音の強さは音源からの距離の2乗に反比例する。
2 音は、伝搬の仕方によって、一般に空気伝搬音と固体伝搬音とに分けられる。
3 塀などの障壁の裏側に音が回り込む現象は、周波数の高い音の方が起こりやすい。
4 同じ機械を同じ出力で2台運転したとき、1台を止めると、音の強さのレベルは、約 dB減少する。
No4
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 和小屋の小屋梁には、曲げモーメントが生じる。
2 地震力に対して有効な耐力壁の必要長さは、各階の床面積が同じ2階建であれば、1、2階とも同じである。
3 筋かいと間柱の交差する部分は、筋かいを欠き取らずに、間柱断面を切り欠くようにする。
4 土台は軸組最下部の水平材で、柱の下端を連結し、柱からの荷重を基礎に伝えるために用いられる。
No5
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 耐震壁は、建築物の重心と剛心との距離ができるだけ大きくなるように配置する。
2 柱は、軸方向の圧縮力、曲げモーメント及びせん断力に十分耐えられるようにする。
3 大梁は、柱と柱をつなぎ床の荷重を支えると同時に、地震力などの水平荷重にも抵抗する部材である。
4 床スラブは、床の鉛直荷重を梁に伝えるとともに、地震時には架構が一体となって水平力に抵抗させる役割を持っている。
No6
鉄骨構造の接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 高力ボルト接合には、摩擦接合、引張接合、支圧接合などの形式があり、一般に摩擦接合が用いられる。
2 一定規模以下の建築物の構造耐力上主要な部分の接合を普通ボルト接合とする場合には、ボルトが緩まないようにナットを溶接したり二重にするなどの戻り止めの措置を講じる。
3 応力を伝達させる主な溶接継目の形式は、完全溶込み溶接、部分溶込み溶接、隅肉溶接である。
4 溶接と高力ボルトを併用する継手で、溶接を先に行う場合は両方の許容耐力を加算してよい。
No7
杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 場所打ちコンクリート杭は、地盤を削孔し、その中に鉄筋かごを挿入してコンクリートを打ち込んでつくる。
2 外殻鋼管付コンクリート杭は、大きな水平力が作用する杭に適している。
3 既製コンクリート杭のセメントミルク工法は、伏流水がある地盤に適している。
4 鋼管杭は、既製コンクリート杭に比べて破損しにくく、運搬、仮置きに際して、取扱いが容易である。
No8
建築物に作用する荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 固定荷重は、建築物各部自体の体積にその部分の材料の単位体積質量及び重力加速度を乗じて算定する。
2 事務室の積載荷重の値は、一般に、大梁、柱又は基礎の構造計算用より、床の構造計算用の方を小さくする。
3 屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合は、その影響を考慮して積雪荷重を計算する。
4 風圧力は、速度圧に風力係数を乗じて計算する。
No9
図に示す単純梁ABに等変分布荷重wが作用するとき、支点Aの垂直反力VA、及び支点B の垂直反力VBの大きさの組合せとして、正しいものはどれか。
1 VA= 9.0 kN、VB=18.0 kN
2 VA= 13.5 kN、VB=13.5 kN
3 VA= 18.0 kN、VB= 9.0 kN
4 VA= 18.0 kN、VB=36.0 kN
No10
図に示すラーメンに集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
No11
日本工業規格(JIS)に規定する構造用鋼材の記号と名称の組合せとして、不適当なものはどれか。
1 SS ……… 一般構造用圧延鋼材
2 SM ……… 溶接構造用圧延鋼材
3 SN ……… 建築構造用圧延鋼材
4 STKR ……… 一般構造用炭素鋼鋼管
No12
木材の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 木材の強度は、繊維飽和点以上では、含水率が変化してもほぼ一定である。
2 木材の熱伝導率は、密度の小さいものほど小さい。
3 木材の辺材部分は、心材部分に比べて乾燥にともなう収縮が小さい。
4 木材の強度は、含水率が同じ場合、密度の大きいものほど大きい。
No13
日本工業規格(JIS)に規定するタイルに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 ユニットタイルは、施工しやすいように多数個のタイルを並べ、シート又はネット状の台紙などを張り付け連結したものをいう。
2 素地(きじ)は、タイルの主体をなす部分をいい、施ゆうタイルの場合、表面に施したうわぐすりを含む。
3 タイルの吸水率による種類は、Ⅰ類、Ⅱ類、Ⅲ類に区分される。
4 裏あしは、セメントモルタルなどとの接着をよくするため、タイルの裏面に付けたリブ又は凹凸のことをいう。
No14
シーリング材の特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 ポリサルファイド系シーリング材は、表面の仕上塗材や塗料を変色させることがある。
2 シリコーン系シーリング材は、表面への塗料の付着性が悪い。
3 ポリウレタン系シーリング材は、施工時の気温や湿度が高いと発泡のおそれがある。
4 変成シリコーン系シーリング材は、耐熱・耐寒性が良好で、ガラス越しの耐光接着性に優れている。
※問題15から17までの3問は全問解答してください。
No15
構内舗装工事に関する記述として最も不適当なものはどれか。
1 アスファルト舗装の表層から路盤までの厚さは路床土の設計CBRの値が低いほど薄くできる。
2 路床は地盤が軟弱な場合を除いて現地盤の土をそのまま十分に締め固める。
3 アスファルト舗装に用いるフィラーとは、アスファルトと一体となって骨材の間を充墳するものをいう。
4 コンクリート舗装に用いるコンクリートのスランプは一般の建築物に用いるものより小さい。
No16
建築物の電気設備とそれに関する用語の組合せとして、最も関係の少ないものはどれか。
1 高圧受変電設備 — キュービクル
2 幹線設備 — 同軸ケーブル
3 電話設備 — PBX
4 照明設備 — コードペンダント
No17
給排水設備工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 水道直結直圧方式は、水圧が大きすぎて2階建住宅の給水には採用できない。
2 ウォーターハンマーとは、給水配管内の水流が急激に停止したとき、振動や衝撃音が生じる現象をいう。
3 飲料水用の給水タンク等の水抜き管は、一般排水系統へ直結せず間接排水とする。
4 屋外排水設備の汚水ますの底部には、下面が半円形状のインバートを設ける。
※問題18~25までの8問題のうちから6問題を選択し、解答してください。
No18
用語の定義に関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
1 建築物の構造上重要でない屋外階段は、主要構造部ではない。
2 住宅の浴室は、居室ではない。
3 鉄道の線路敷地内の運転保安に関する施設は、建築物ではない。
4 工場の用途に供する建築物は、特殊建築物ではない。
No19
次の記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
1 建築物の敷地は、原則として、これに接する道の境より高くしなければならない。
2 地階に設ける居室には、必ず、採光のための窓その他の開口部を設けなければならない。
3 階段に代わる傾斜路には、原則として、手すり等を設けなければならない。
4 下水道法に規定する処理区域内では、便所は、水洗便所としなければならない。
No20
建設業の許可に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
1 一の都道府県の区域内にのみ営業所を設けて営業をしようとする場合は、当該営業所の所在地を管轄する都道府県知事の許可を受けなければならない。
2 建設業の許可は、1つの営業所で、土木工事業と建築工事業の許可を受けることができる。
3 建設業の許可は、5年ごとに更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力が失われる。
4 一般建設業の許可を受けた者が、当該許可に係る建設業について、特定建設業の許可を受けたときも、当該建設業に係る一般建設業の許可は有効である。
No21
工事現場における技術者に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
1 請負代金の額が5,000万円の共同住宅の建築一式工事を請け負った建設業者が、工事現場に置く主任技術者は、専任の者でなければならない。
2 発注者から直接建築一式工事を請け負った特定建設業者は、下請契約の総額が4,500 万円以上となる工事を施工する場合、工事現場に監理技術者を置かなければならない。
3 元請の特定建設業者から下請けとして請け負った建設工事の場合、下請の建設業者は主任技術者を置かなくてよい。
4 建築一式工事に関し10年以上実務の経験を有する者は、建築一式工事における主任技術者になることができる。
No22
次の記述のうち、「労働基準法」上、誤っているものはどれか。
1 使用者は、原則として、満18才に満たない者を午後10時から午前5時までの間において使用してはならない。
2 未成年者の親権者又は後見人は、未成年者の賃金を代って受け取ることができる。
3 使用者は、満18才に満たない者について、その年齢を証明する戸籍証明書を事業場に備え付けなければならない。
4 使用者は、原則として、満18才に満たない者が解雇の日から14日以内に帰郷する場合においては、必要な旅費を負担しなければならない。
No23
建設現場における次の業務のうち、「労働安全衛生法」上、当該業務に関する安全又は衛生のための特別教育のみを受けた者が従事できる業務はどれか。
ただし、道路上を走行させる運転を除くものとする。
1 つり上げ荷重が3 t のタワークレーンの運転の業務
2 つり上げ荷重が3 t の移動式クレーンの玉掛けの業務
3 機体重量が3 t のブルドーザーの運転の業務
4 最大荷重が3 t のフォークリフトの運転の業務
No24
建設工事に係る次の資材のうち、「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)」上、特定建設資材として定められていないものはどれか。
1 駐車場の解体撤去工事に伴って生じたアスファルト・コンクリート塊
2 場所打ちコンクリート杭工事の杭頭処理に伴って生じたコンクリート塊
3 木造住宅の新築工事に伴って生じた木材の端材
4 住宅の屋根の葺き替え工事に伴って生じた粘土瓦
No25
次の建設作業のうち「騒音規制法」上、特定建設作業に該当しないものはどれか。
ただし、作業は開始したその日に終わらないものとする。
1 くい打機とアースオーガを併用するくい打ち作業
2 環境大臣が指定するものを除く、原動機の定格出力が80 kWのバックホウを使用する作業
3 さく岩機を使用し作業地点が連続して移動する作業で、1日における作業に係る2地点間の最大距離が50 m の作業
4 環境大臣が指定するものを除く、原動機の定格出力が40 kWのブルドーザーを使用する作業
No26
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 工事現場の敷地周辺の仮囲いに設ける通用口の扉は、引戸又は内開きとする。
2 下小屋は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設ける。
3 所定の高さを有し、かつ、危害を十分防止し得る既存の塀がある場合でも、それを仮囲いに代用してはならない。
4 敷地に余裕がなく止むを得ず工事用の事務所を工事現場から離れて設置する場合には、工事現場内に出先連絡所を設ける。
No27
工事現場における材料の保管に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 袋詰めセメントは、風通しのよい場所に保管した。
2 ALCパネルは、損傷が生じないように台木の上に平積みで保管した。
3 型枠用合板は、直射日光に当たらないよう、シートを掛けて保管した。
4 アスファルトルーフィングは、湿気の影響を受けにくい場所に立てて保管した。
No28
建築工事に係る提出書類とその届出先又は申請先との組合せとして、不適当なものはどれか。
1 建築物除却届 —— 都道府県知事
2 作業員寄宿舎の設置届 —— 市町村長
3 道路使用許可申請書 —— 警察署長
4 道路占用許可申請書 —— 道路管理者
No29
工程管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 バーチャート工程表は、各作業の関連が示されないので、クリティカルパスが明確になりにくい。
2 山積工程表は、同種の作業を複数の工区や階で繰り返し実施する場合、作業の所要期間を一定にし、各作業が工区を順々に移動しながら作業を行う手順を示した工程表である。
3 出来高工程表は、工事の進ちょくに従って発生する出来高の累積値を縦軸に取り横軸には時間軸を取って、出来高の進ちょくを数量的にかつ視覚的に示した工程表である。
4 ネットワーク工程表は、作業の順序関係や開始・終了時刻を明確にしたもので、きめこまかな施工計画が得られ、工程の変化に対応しやすい。
No30
総合工程表の立案段階において考慮すべき事項として、必要性の最も少ないものはどれか。
1 近隣協定に基づく作業可能日と作業開始時刻・作業終了時刻
2 地域による労務、資材、機材の調達状況
3 使用可能な前面道路の幅員、交通規制
4 工種別の施工組織体系
No31
次の用語のうち、品質管理に最も関係の少ないものはどれか。
1 マニフェスト
2 管理図
3 トレーサビリティ
4 チェックシート
No32
品質管理のための材料等と試験・検査に関する組合せとして、最も関係の少ないものはどれか。
1 シーリング材 —— 簡易接着性試験
2 支持地盤 —— 平板載荷試験
3 鉄骨の高力ボルト接合 —— 超音波探傷試験
4 木材 —— 含水率測定
No33
鉄骨工事の試験・検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 表面割れの疑いのある溶接部は、浸透探傷試験を行った。
2 隅肉溶接のサイズの測定は、溶接用ゲージを用いて行った。
3 溶接部の欠陥のブローホールは、目視による外観検査を行った。
4 施工後のスタッド溶接部は、15°打撃曲げ検査を行った。
No34
作業主任者を選任すべき作業として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。
1 土止め支保工の切りばりの取付けの作業
2 張出し足場の組立ての作業
3 型枠支保工の組立ての作業
4 コンクリートの打設の作業
No35
通路及び足場に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 枠組足場に使用する作業床の幅は40 cm 以上とした。
2 枠組足場の墜落防止設備として、交さ筋かい及び高さ15 cm の幅木を設置した。
3 高さ2 m 以上の単管足場の作業床の手すり高さを75 cm とした。
4 高さ8 m 以上の登り桟橋には、高さ7 m 以内ごとに踊場を設けた。
※問題51から65までの15問から6問を選択し解答して下さい
No51
屋上アスファルト防水の保護層に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 保護コンクリートの伸縮調整目地の縦横間隔は、3m程度とした。
2 保護コンクリートの伸縮調整目地の深さは、保護コンクリートの厚さの半分程度とした。
3 保護コンクリート仕上げの場合に用いる絶縁用シートは、伸縮目地材を設置する前に立上り面に30 mm 程度張り上げるようにして、平場のアスファルト防水層の全面に敷き込んだ。
4 保護コンクリートに入れる溶接金網は、保護コンクリートの厚さの中間部に設置した。
No52
シーリング材と使用部位に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 PCaパネル方式によるカーテンウォールのパネル間目地には、変成シリコーン系シーリング材を用いた。
2 ALCパネル表面と同材の仕上げを行うパネル間の目地には、ポリウレタン系シーリング材を用いた。
3 乾式工法による外壁石張りの目地には、シリコーン系シーリング材を用いた。
4 外壁タイル張り面の伸縮調整目地には、ポリサルファイド系シーリング材を用いた。
No53
床タイル張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 床タイル張りに使用する敷きモルタルは、富調合とする。
2 床タイル張りの張付けモルタルは2層に分けて塗るものとし、1回の塗付け面積は2m2以下とする。
3 大面積の床タイル張りでは、目地割りに応じて基準タイル張りを行い、これを定規として張り付ける。
4 床タイルは、木づちなどで目地部分に張付けモルタルが盛り上がるまでたたき押さえる。
No54
折板葺に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 折板葺における水上の先端には、雨水を止めるために止水面戸を用いた。
2 タイトフレームと下地材との接合はスポット溶接とし、スラグ除去後に錆止め塗装を行った。
3 けらば包みの継手位置は、端部用タイトフレームの近くに設けた。
4 重ね形折板のけらばの変形防止材は、折板の山間隔の3倍以上の長さのものを用いた。
No55
ステンレス鋼板の表面仕上げとして、最も不適当なものはどれか。
1 硫化いぶし仕上げ
2 鏡面仕上げ
3 エッチング仕上げ
4 ヘアライン仕上げ
No56
コンクリート下地の壁のセメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 総塗厚が30mmとなる部分は、下地にステンレス製アンカーピンを打ち、ステンレス製ラスを張った。
2 モルタル塗りの作業性の向上、乾燥収縮によるひび割れの防止のため、保水剤を混和剤として用いた。
3 モルタルの1回の練混ぜ量は、60 分以内に使い切れる量とした。
4 吸水調整材は、下地とモルタルの接着力を増強するため、厚膜となるように充分塗布した。
No57
セルフレベリング材塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 水に濡れるところには、せっこう系のものを使用しなかった。
2 せっこう系を使うので、施工に先立ち鉄部の防錆処理を行った。
3 流し込み作業中は、できるだけ風が当たらないようにした。
4 セルフレベリング材塗りの表面は、金ごてを用いて平滑に仕上げることとした。
No58
鋼製建具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 防錆塗装を2回塗りとするので、1回目を工場で行い、2回目を工事現場で行った。
2 フラッシュ戸の表面板と中骨の固定は、構造用接合テープを用いて接合した。
3 建具枠の取付けにおいて、枠の取付け精度を対角寸法差5mm とした。
4 溶融亜鉛めっき鋼板の溶接痕は、表面を平滑に研磨し亜鉛酸カルシウムさび止めペイントで補修した。
No59
建具金物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 本締り錠は、鍵又はサムターンでデッドボルトを操作する。
2 空錠は、鍵を用いないで、ハンドルでラッチボルトを操作する。
3 ピボットヒンジは、床に埋め込まれる扉の自閉金物で、自閉速度を調整できる。
4 モノロックは、外側の握り玉の中心にシリンダー、内側の握り玉の中心に押しボタンやシリンダーが設けられている。
No60
塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 高粘度、高濃度の塗料による厚膜塗装とするため、エアレススプレーにより吹き付けた。
2 合成樹脂調合ペイントの上塗りは、はけ塗りとし、材料を希釈せずに使用した。
3 木部のクリヤラッカー塗りの下塗りは、ジンクリッチプライマーを用いた。
4 オイルステイン塗りの色濃度の調整は、シンナーによって行った。
No61
内装木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 敷居、鴨居の溝じゃくりは、木裏側に行った。
2 造作材の釘打ちに用いる釘の長さは、打ち付ける板材の厚さの2.5倍とした。
3 柱などの角材で両面仕上げとする際の削りしろは、5 mm とした。
4 特殊加工化粧合板を接着張りする際の仮留めに用いるとんぼ釘の間隔は、目地当たりに300 mm 程度とした。
No62
ビニル床シート張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 床シートの幅木部への巻上げは、シートをニトリルゴム系接着剤により張り付けた。
2 柄模様のシートは、接合部の柄あわせを行い、重ね切りした。
3 シートは長めに切断して仮敷きし、24時間以上放置してから張り付けた。
4 接合部の熱溶接工法では、シート張付け後、張付け用接着剤が硬化する前に溶接接合を行った。
No63
壁のせっこうボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 せっこう系接着材直張り工法における張付け用接着材の塗付け間隔は、ボードの中央部より周辺部を大きくした。
2 せっこう系接着材直張り工法における張付けの際には、くさびをかってボードを床面から浮かし、床面からの水分の吸い上げを防いだ。
3 軽量鉄骨壁下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじは、鋼製下地の裏面に10mm以上の余長が得られる長さのものを用いた。
4 ボードを突付けとせず、すき間を開けて底目地を取る目透し工法で仕上げる壁は、スクェアエッジのボードを使用した。
No64
カーテン工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 カーテンの両脇及びすその縁加工は、伏縫いとした。
2 レースカーテンの上端の縁加工は、カーテン心地を入れないで袋縫いとした。
3 レースカーテンのカーテンボックスは、窓幅に対して片側各々100~150mm程度長くした。
4 中空に吊り下げるカーテンレールの吊り位置は、間隔を1m程度とし、曲り箇所及び継ぎ目部分にも設けた。
No65
外壁に用いる押出成形セメント板に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 横張り工法において、パネル積上げ枚数2~3枚ごとに自重受け金物を取り付けた。
2 縦張り工法において、パネルの取付け金物(Zクリップ)は、パネルがスライドできるように取り付けた。
3 幅600 mm のパネルを欠き込むので、欠込み幅は300 mm 以下とした。
4 パネルの取付け金物(Zクリップ)は、取付けボルトがルーズホールの中心に位置するように取り付けた。
※問題81から95までの15問題のうちから6問題を選択し解答してください。
No81
合成高分子系ルーフィングシート防水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 加硫ゴム系シート防水接着工法のルーフィングシート相互の接合部は、接着剤とテープ状シール材を併用して接合した。
2 塩化ビニル樹脂系シート防水接着工法のルーフィングシート相互の接合部は、重ね面を熱融着し、端部は液状シール材で処理した。
3 加硫ゴム系シート防水接着工法のルーフィングシート面は、シートの保護及び美観を目的に仕上塗装を行った。
4 塩化ビニル樹脂系シート防水接着工法の立上り部の出入隅角は、ルーフィングシートの張付けに先立ち成形役物を張り付けた。
No82
ウレタンゴム系塗膜防水の絶縁工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 通気緩衝シートは、塗膜防水層の破断や、ふくれの発生を低減するために用いる。
2 通気緩衝シートの継ぎ目は、すき間や重なり部をつくらないようにシート相互を突付けとし、ジョイントテープを張り付ける。
3 通気緩衝シートは、防水立上り面まで張り上げる。
4 穴あきタイプの通気緩衝シートは、下地に通気緩衝シートを張り付けた後、防水材でシートの穴を充填する。
No83
乾式工法による外壁の張り石工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 石材が衝撃を受けた際に小片の飛散や脱落防止のため、繊維補強タイプの裏打ち処理材を使用した。
2 石材は施工性を考慮して、有効厚さを20mm とした。
3 ダブルファスナー形式による取付け代は、石材裏面とコンクリート躯体表面までの間隔を70mm とした。
4 幅木は、衝撃対策のため張り石と躯体のすき間に裏込めモルタルを充填した。
No84
粘土瓦葺に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 谷部においては、厚み0.2 mm の銅板を谷どいとして使用した。
2 瓦の葺土は、既調合のなんばんしっくいを使用した。
3 軒部では、瓦上端部の釘打ちと差込み部補強の併用で留め付けた。
4 瓦桟木は、断面寸法が幅24mm、高さ18mm の良質な杉を使用した。
No85
軽量鉄骨壁下地に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 スタッドには、ねじれを防止するため、スペーサーを間隔600mm程度に取り付ける。
2 65形のスタッドに取り付ける振れ止めは、幅19mm のものを用いる。
3 ボード1枚張りとする場合のスタッドの間隔は、300mm程度とする。
4 スタッド天端と上部ランナーの上端とのすき間は、10mm 以下とする。
No86
金属工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 バルコニーに設置するアルミニウム製の手すり笠木と外壁の取合いは、直接コンクリートに埋め込まないように固定し、壁付けカバーを取り付けた。
2 屋上に設けるアルミニウム製手すりの伸縮継手位置の割付け間隔は、鋼製手すりの場合より長くした。
3 アルミニウム製笠木をはめ込むための固定金具は、パラペットにあと施工アンカーで固定した。
4 はめあい方式のアルミニウム製笠木のジョイント部は、排水機構の溝形断面形状をもつ金具を用い、オープンジョイントとした。
No87
仕上塗材仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 コンクリート下地に、反応硬化形合成樹脂エマルション系複層仕上塗材(複層塗材RE)を用いた。
2 押出成形セメント板下地に、外装セメント系厚付け仕上塗材(外装厚塗材C)を用いた。
3 ALC パネル下地に、合成樹脂エマルション系複層仕上塗材(複層塗材E)を用いた。
4 せっこうボード下地に、内装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材(内装薄塗材E)を用いた。
No88
アルミニウム製建具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 外部建具の仮留め用くさびは、残したまま、充填モルタルに埋め込んだ。
2 表面処理が陽極酸化被膜のアルミニウム製部材がモルタルに接する箇所には、耐アルカリ性の塗料を塗布した。
3 建具隅部の小ねじ留めの位置は、水が溜まりやすい部分を避けた。
4 現場取付けの際、工場において施された養生材の除去は、取付けに必要な最小限の範囲にとどめた。
No89
外部に面するサッシのガラスのはめ込みに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 複層ガラスは、単一成形品によるグレイジングチャンネル構法とした。
2 厚さが8 mm 以上の合わせガラスは、不定形シーリング構法とした。
3 型板ガラスは、型模様面を室内側とした。
4 熱線反射ガラスは、反射膜コーティング面を室内側とした。
No90
塗装の素地ごしらえに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 不透明塗料塗りとする木部の素地の割れ目は、脆弱な部分を除去し、ポリエステル樹脂パテで埋めて平らにした。
2 亜鉛めっき鋼面にエッチングプライマー1種を塗布した後、24時間おいて次の工程に移った。
3 けい酸カルシウム板の吸込止め処理に、反応形合成樹脂ワニスを用いた。
4 特に平滑さを要求される内壁モルタル面は、パテかいの研磨紙ずり後、寒冷紗を張りパテ付けを行った。
No91
釘留め工法によるフローリングボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 根太張り工法におけるフローリングボードは、厚さが10mmの単層フローリングボードを用いた。
2 根太張り工法において、幅木下の板そばには、フローリングボードの伸縮を考慮してすき間を設けた。
3 下張り用床板の釘留付け間隔は、継手部は150 mm、中間部は200 mm とした。
4 下張り用床板にフローリングボードを張り込む際、隣接するボードの小口の継手位置は、150 mm 離して割り付けた。
No92
カーペット敷きに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 グリッパー工法に用いる下敷き用フェルトは、突き付けて敷き込み、要所を接着剤で固定した。
2 タイルカーペットは、粘着はく離形の接着剤を下地に均一に塗布し、オープンタイムを確保した後、張り付けた。
3 ヒートボンド工法によるカーペットの接合は、接着テープを用いてアイロンで加熱しながら圧着した。
4 全面接着工法によるカーペットの張付けは、ニーキッカーを用いてカーペットを十分伸張させながら張り付けた。
No93
壁紙張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 素地面の見え透くおそれのある壁紙を張るので、素地面の色違いをシーラーで処理した。
2 接着剤は、でん粉系接着剤と合成樹脂系接着剤を混合したものを用いた。
3 壁紙の張上げ後は、通風を避けて接着剤を乾燥させた。
4 壁紙表面についた接着剤は、接着剤が乾燥するのを待って、まとめて取り除いた。
No94
外壁のALCパネル工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 外壁の出隅及び入隅部のパネル接合部は、伸縮目地を設け、耐火目地材を挟み込んだ。
2 縦壁スライド構法では、パネル上部は、目地鉄筋をスライドハタプレートなどの金物を介して取り付けた。
3 定規アングルなどパネルを取付けるための下地鋼材は、錆止め塗料を2回塗りとした。
4 縦壁ロッキング構法では、パネル重量を、パネル下部の両端に位置する自重受け金物により支持した。
No95
内部仕上改修工事における既存床仕上材の撤去に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 モルタル塗り下地の合成樹脂塗床は、電動ケレン棒を用いて下地モルタルとも撤去した。
2 根太張り工法の単層フローリングボードは、丸のこを用いて適切な寸法に切断し、根太下地を損傷しないようにケレン棒を用いて撤去した。
3 ビニル床シート張り床は、ビニル床シートをダイヤモンドカッターで適切な大きさに切断し、スクレーパーを用いて他の仕上げ材に損傷を与えないように撤去した。
4 モルタル埋込み工法によるフローリングブロックは、電動ピックを用いてフローリング材とモルタル部分をはつり取り撤去した。
猫さん
2級建築施工管理技士 学科試験の過去問です↓↓