【2016年】2級建築施工管理技士(選択種別:仕上げ) 学科試験の過去問と解答例
※ 問題1から問題14から9問を選択して解答します
No1
日照、日射及び日影に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
天空日射量とは、日射が大気中で散乱した後、地表に到達する日射量をいう。
2
日照率とは、日照時間の可照時間に対する比を百分率で表したものをいう。
3
北緯35度付近における冬至の終日日射量は、南向き鉛直面が他のどの向きの鉛直面よりも小さい。
4
終日日影とは、建物などによって、1日中日影になる部分をいう。
No2
照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
均斉度は、作業面の最低照度の最高照度に対する比である。
2
演色性は、物の色の見え方に影響を与える光源の性質をいう。
3
点光源による照度は、光源からの距離の2乗に反比例する。
4
人工光源は、色温度が高くなるほど赤みがかった光色となる。
No3
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
残響時間は、室内の仕上げが同じ場合、室の容積が大きいほど長くなる。
2
ある音が他の音によって聞こえにくくなる現象を、マスキング効果という。
3
単層壁の透過損失は、同じ材料の場合、厚さが厚いものほど小さい。
4
人の耳に達する音は、音源から直進する直接音と、天井や壁などではね返される反射音がある。
No4
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
大梁その他の横架材のスパン中央部付近の下側には、欠込みを設けないものとする。
2
胴差は、垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝えるために用いられる。
3
床などの水平構面は、水平荷重を耐力壁や軸組に伝達できるよう水平剛性をできるだけ高くする。
4
筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
No5
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
コンクリートの短期の許容圧縮応力度は、長期に対する値の2倍とする。
2
耐震壁は、上階、下階とも同じ位置になるように設けるのがよい。
3
柱の最小径は、原則としてその構造耐力上主要な支点間の距離の1/20以上とする。
4
大スパンの梁は、長期荷重によるクリープを考慮する。
No6
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
添え板(スプライスプレート)は、梁のウェブの座屈防止のために設ける補強材である。
2
合成梁に用いる頭付きスタッドは、鉄骨梁と鉄筋コンクリート床版が一体となるように設ける部材である。
3
ダイアフラムは、柱と梁の接合部に設ける補強材である。
4
柱脚の形式には、露出形式、根巻き形式、埋込み形式がある。
No7
杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
杭基礎の工法には、打込み杭、埋込み杭、場所打ちコンクリート杭などがある。
2
摩擦杭は、硬い地層に杭先端を貫入させ、主にその杭の先端抵抗力で建物を支持する。
3
杭の設計に当たっては、地震時に働く水平力などを考慮する。
4
鋼杭は、地中での腐食への対処として、鋼材の板厚に腐食代(しろ)を考慮する。
No8
建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
風力係数は、建築物の断面及び平面の形状に応じて定められた数値とするか、風洞実験によって定める。
2
地震層せん断力係数は、上階になるほど小さくなる。
3
床の積載荷重の値は、床の構造計算をする場合と大梁の構造計算をする場合で、異なる数値を用いることができる。
4
多雪区域における地震力の算定に用いる荷重は、建築物の固定荷重と積載荷重の和に積雪荷重を加えたものとする。
No9
図に示す集中荷重を受ける単純梁の支点A及びBに生じる鉛直反力(VA、VB)及び水平反力(HA、HB)の値として、誤っているものはどれか。
ただし、cosθ=3/5とし、反力は右向き及び上向きを「+」、左向き及び下向きを「-」とする。
1 VA=+3 kN
2 VB=+2 kN
3 HA=+3 kN
4 HB= 0 kN
No10
図に示す片持梁に同じ大きさの集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
No11
鋼の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
鋼は弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
2
鋼の引張強さは250~300 ℃で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。
3
鋼は炭素含有量が多くなると、溶接性は向上する。
4
鋼は熱処理によって、強度などの機械的性質を変化させることができる。
No12
木材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
1
繊維に直交する方向の圧縮強度は、繊維方向の圧縮強度より小さい。
2
心材は、辺材に比べて耐久性が大きい。
3
節のある木材の引張強度は、節のないものより小さい。
4
木材の熱伝導率は、含水率が低いほど大きい。
No13
日本工業規格(JIS)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
断熱性とは、建具表面の結露の発生を防ぐ程度をいう。
2
水密性とは、圧力差によって生じる建具室内側への雨水などの侵入を防ぐ程度をいう。
3
気密性とは、圧力差によって生じる空気のもれを防ぐ程度をいう。
4
強さとは、面内及び面外力に耐える程度をいう。
No14
塗装の種類と素地の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1
2液形ポリウレタンワニス塗り —- 木部面
2
オイルステイン塗り —- 木部面
3
合成樹脂調合ペイント塗り —- 鉄鋼面
4
合成樹脂エマルションペイント塗り —- 鉄鋼面
※問題15~17までは全問解答が必要です
No15
屋外排水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
管きょに用いる遠心力鉄筋コンクリート管は、外圧管を用いた。
2
遠心力鉄筋コンクリート管のソケット管は、受口を下流に向けて敷設した。
3
遠心力鉄筋コンクリート管のソケット管の継手は、ゴム接合とした。
4
硬質ポリ塩化ビニル管をコンクリート桝に接合する部分には、砂付きの桝取付け短管を用いた。
No16
照明設備に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
1
Hf蛍光ランプは、高効率、長寿命でちらつきが少なく、事務所などの照明に用いられる。
2
水銀ランプは、主に高天井の室内照明及び屋外照明に用いられる。
3
ハロゲン電球は、低輝度であり、道路やトンネルの照明に用いられる。
4
メタルハライドランプは、演色性に優れ、スポーツ施設などの照明に用いられる。
No17
給排水設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
給水タンクの容量は、1日の予想給水量をもとに、給水能力や使用時間などを考慮して決める。
2
飲料水用の給水タンクは、外部からタンクの天井、底及び周壁の保守点検を行うことができるように設ける。
3
トラップは、排水管内の空気を流通させて換気を行うために設けられる。
4
地中埋設排水管において、桝を設ける場合、雨水桝には泥だめを、汚水桝にはインバートを設ける。
※ 問題18から25のうちから6問を選択し解答します
No18
用語の定義に関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
1
駅のプラットホームの上家は、建築物ではない。
2
直接地上に通ずる出入口のある階は、避難階である。
3
間柱は、建築物の構造上重要でないものであっても、主要構造部である。
4
建築物に関する工事用の仕様書は、設計図書である。
No19
次の記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
1
ふすま、障子その他随時開放することができるもので仕切られた2室は、居室の採光及び換気の規定の適用に当たっては、1室とみなす。
2
地階に設ける居室には、必ず、採光を確保するための窓その他の開口部を設けなければならない。
3
寄宿舎の寝室で地階に設けるものは、壁及び床の防湿の措置その他の事項について衛生上必要な政令で定める技術的基準に適合するものとしなければならない。
4
居室には、政令で定める技術的基準に従って換気設備を設けた場合、換気のための窓その他の開口部を設けなくてもよい。
No20
建設業の許可に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
1
特定建設業の許可とは、2以上の都道府県の区域内に営業所を設けて営業をしようとする建設業者に対して行う国土交通大臣の許可をいう。
2
工事1件の請負代金の額が1,500 万円に満たない建築一式工事のみを請け負う場合は、建設業の許可を必要としない。
3
一の営業所で、建築工事業と管工事業の許可を受けることができる。
4
建設業の許可は、建設工事の種類ごとに、29業種に分けて与えられる。
No21
建設工事の請負契約に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
1
元請負人は、自己の取引上の地位を不当に利用して、その注文した建設工事を施工するために通常必要と認められる原価に満たない金額を請負代金の額とする下請契約を締結してはならない。
2
建設業者は、建設工事の注文者から請求があったときは、請負契約が成立するまでの間に、建設工事の見積書を提示しなければならない。
3
請負契約においては、注文者が工事の全部又は一部の完成を確認するための検査の時期及び方法並びに引渡しの時期に関する事項を書面に記載しなければならない。
4
共同住宅の新築工事を請け負った建設業者は、あらかじめ発注者の書面による承諾を得れば、その工事を一括して他人に請け負わせることができる。
No22
「労働基準法」上、使用者が労働契約の締結に際し、労働者に書面で交付しなければならない労働条件はどれか。
1
就業の場所及び従事すべき業務に関する事項
2
安全及び衛生に関する事項
3
休職に関する事項
4
職業訓練に関する事項
No23
労働者の就業に当たっての措置に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
1
事業者は、労働者を雇い入れたときは、当該労働者に対し、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行わなければならない。
2
事業者は、中高年齢者については、その者の心身の条件に応じて適正な配置を行うように努めなければならない。
3
事業者は、省令で定める危険又は有害な業務に労働者をつかせるときは、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行わなければならない。
4
就業制限に係る業務につくことができる者が当該業務に従事するときは、これに係る免許証その他その資格を証する書面の写しを携帯していなければならない。
No24
廃棄物に関する記述として、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。
1
建築物の改築に伴って生じた繊維くずは、産業廃棄物である。
2
工事現場の作業員詰所から排出された新聞、雑誌は、産業廃棄物である。
3
建築物の除去に伴って生じた木くずは、産業廃棄物である。
4
場所打ちコンクリート杭工事に伴って生じた汚泥は、産業廃棄物である。
No25
次の記述のうち、「道路法」上、道路の占用の許可を受ける必要のないものはどれか。
1
道路の一部を掘削して、下水道本管へ下水道管の接続を行う。
2
道路の上部にはみ出して、防護棚(朝顔)を設置する。
3
コンクリート打設作業のために、ポンプ車を道路上に駐車させる。
4
工事用電力の引込みのために、仮設電柱を道路に設置する。
※問題26~35までは全問題の解答が必要です
No26
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
仮囲いは、鋼板製の板塀とすることとした。
2
下小屋は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設けることとした。
3
ハンガー式門扉は、重量と風圧を軽減するため、上部を網状の構造とすることとした。
4
傾斜地に設置する仮囲いは、敷地内の雨水が流れ出るように下端にすき間を設けることとした。
No27
工事現場における材料の保管に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
砂は、周辺地盤より高い場所に置場を設置して保管した。
2
ロール状に巻いたカーペットは、屋内の乾燥した場所に、縦置きにして保管した。
3
防水用の袋入りアスファルトは、積重ねを10 袋までとして保管した。
4
コンクリートブロックは、床版上の1箇所に集中しないように仮置きした。
No28
建築工事に係る提出書類とその届出先の組合せとして、不適当なものはどれか。
1
建築工事届 —– 都道府県知事
2
建設工事計画届 —– 労働基準監督署長又は厚生労働大臣
3
特定建設作業実施届出書 —– 市町村長
4
特定建設資材を用いた対象建設工事の届出書 —– 労働基準監督署長
No29
工程計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
工程計画の準備として、工事条件の確認、工事内容の把握、作業能率の把握などを行う。
2
工程計画の立案の方式には、大別して積上方式(順行型)と割付方式(逆行型)がある。
3
総合工程表の立案に当たっては、まず最初に工種別の施工組織体系を考慮する。
4
基本工程を最初に立て、それに基づき順次、詳細工程を決定する。
No30
バーチャート工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
各作業の順序関係を、明確に把握することができる。
2
手軽に作成することができ、視覚的に工程を理解しやすい。
3
工事を構成する作業名を縦軸に列記し、時間を横軸にして表す。
4
出来高の累計を重ねて表現すれば、工事出来高の進ちょく状況を併せて把握しやすい。
No31
建築施工の品質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
品質管理は、工程(プロセス)を重視し、目標とした品質を確保することである。
2
品質管理では、前工程より後工程に管理の重点をおく方が効果的である。
3
施工の検査等に伴う試験は、試験によらなければ品質及び性能を証明できない場合に行う。
4
品質計画には、目標とする品質、品質管理の実施方法、管理の体制等を具体的に記載する。
No32
工事現場における試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定は、デジタルノギスを用いて行った。
2
フレッシュコンクリートのスランプの測定は、スランプゲージを用いて行った。
3
外壁タイル張り後のタイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器を用いて行った。
4
断熱工事において、硬質ウレタンフォーム吹付け後の断熱材厚さの測定は、ダイヤルゲージを用いて行った。
No33
品質管理のための試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
コンクリート工事において、打設するフレッシュコンクリートの管理のため、空気量試験を行った。
2
鉄骨工事において、高力ボルト接合の摩擦面の処理状況を確認するため、すべり係数試験を行った。
3
既製コンクリート杭地業工事において、埋込み杭の根固め液の管理のため、針入度試験を行った。
4
シーリング工事において、接着性を確認するため、簡易接着性試験を行った。
No34
足場の組立て等作業主任者の職務として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。
1
足場の組立図を作成し、材料の注文を行うこと。
2
材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除くこと。
3
器具、工具、安全帯及び保護帽の機能を点検し、不良品を取り除くこと。
4
作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視すること。
No35
建築工事の足場に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
単管足場の地上第一の布は、高さを1.8 m とした。
2
単管足場の建地の継手は、千鳥になるように配置した。
3
単管足場の壁つなぎは、水平方向の間隔を8m とした。
4
単管と単管の交点の緊結金具は、直交型クランプ又は自在型クランプを使用した
※問題51から65までの15問から6問を選択し解答します
No51
加硫ゴム系シート防水接着工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
シートは、接着剤を塗布後オープンタイムを置かずに張り付ける。
2
ルーフドレンと取り合う部分のシートに切込みを入れる場合は、補強のため増張りする。
3
下地がALCパネルの場合、パネルの短辺接合部の目地部には絶縁用テープを張り付ける。
4
プライマーを塗布する範囲は、その日にシートを張り付ける範囲とする。
No52
シーリング工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
シーリング材の充填深さは、ボンドブレーカーを用いて調整した。
2
シーリング材と被着面の接着性を良好にするため、プライマーを塗布した。
3
2成分形シーリング材の練混ぜは、機械練りとした。
4
シーリング材の硬化状態は指触で、接着状態はヘラで押えて確認した。
No53
セメントモルタルによるタイル後張り工法に関する、次の説明に該当する工法として、適当なものはどれか。
「モルタル下地面に張付けモルタルを塗り、モルタルが軟らかいうちにタイル裏面にも同じ張付けモルタルを塗ってタイルを張り付ける工法」
1
改良積上げ張り
2
密着張り
3
マスク張り
4
改良圧着張り
No54
屋根工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
銅板平葺(一文字葺)において、葺板の留付けにジョイナーを用いた。
2
繊維強化セメント板(スレート大波板)葺において、スレート大波板の鉄骨母屋への留付けにフックボルトを用いた。
3
粘土瓦葺において、のし瓦や冠瓦の緊結に樹脂被覆された銅線を用いた。
4
金属製重ね形折板葺において、折板のタイトフレームへの取付けに固定ボルトを用いた。
No55
軽量鉄骨壁下地に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
スタッドを建て込む高さが4.0 m のため、65 形のスタッドを用いた。
2
コンクリート壁に添え付くスタッドは、打込みピンでコンクリート壁に固定した。
3
スペーサーは、スタッドの建込みの後に取り付けた。
4
そで壁端部は、開口部の垂直方向の補強材と同じ材料をスタッドに添えて補強した。
No56
仕上塗材仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
見本塗板は、所要量又は塗厚が工程ごとに確認できるように作成した。
2
シーリング面への仕上塗材仕上げの吹付けは、シーリング材の硬化前に行った。
3
仕上塗材の付着性の確保や目違いの調整のため、下地コンクリート面にセメント系下地調整塗材を使用した。
4
スプレーガンによる吹付けは、スプレーガンのノズルを下地面に対してやや上向きにし、一定距離を保ちながら縦横2方向に吹き付けた。
No57
せっこうプラスター塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
下塗りは、下地モルタルが十分乾燥した後に施工した。
2
せっこうラスボード下地に、アルカリ性の既調合プラスターを直接塗り付けた。
3
下塗り、中塗りのせっこうプラスターは、加水後2時間以内に使用した。
4
上塗りは、中塗りが半乾燥のうちに施工した。
No58
アルミニウム製建具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
建具枠に用いる補強材には、亜鉛めっき処理した鋼材を使用した。
2
水切り、ぜん板は、アルミニウム板を折曲げ加工するため、厚さを1.5 mm とした。
3
建具取付け用のアンカーは、両端から逃げた位置から、間隔500 mmとなるように取り付けた。
4
建具枠周囲に充填するモルタルの調合は、容積比でセメント1:砂4とした。
No59
ガラス工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
外部に面するサッシの網入板ガラスは、ガラスのエッジ部分に防[処理をした。
2
外部に面するサッシに複層ガラスを用いるため、建具の下枠に水抜き孔を設けた。
3
外部に面するガラスに用いるグレイジングチャンネルの継目の位置は、ガラスの上辺中央部とした。
4
ガラスの固定にシーリング材を使用するため、セッティングブロックは、ガラス下辺の両角の下に設置した。
No60
塗装工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
オイルステイン塗りの色濃度の調整は、シンナーによって行った。
2
上塗りに用いる塗料が少量だったため、同一製造所の塗料を用いて現場調色とした。
3
合成樹脂エマルションペイント塗りにおいて、天井面等の見上げ部分では研磨紙ずりを省略した。
4
強溶剤系の塗料をローラーブラシ塗りとするため、モヘアのローラーブラシを用いた。
No61
床のフローリングボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
敷居ぎわの板そばは、フローリングボードの伸縮を考慮して敷居下に空隙を設けた。
2
根太張り用のフローリングボードは、根太上に接着剤を塗布し、雄ざねの付け根から隠し釘留めとした。
3
フローリングボードに生じた目違いは、パテかいにより平滑にした。
4
直張り工法における下張り用床板は、厚さ12 mm の構造用合板を使用した。
No62
壁紙張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
下地のせっこうボード面にシーラーを全面に塗布したため、壁紙のジョイントは、下敷きを用いないで重ね切りした。
2
施工中の室内の温度や湿度が高かったため、通風や換気を行った。
3
接着剤は、でん粉系接着剤と合成樹脂系接着剤を混合したものを用いた。
4
室内に柱が張り出していたため、柱の正面でジョイントせず、ジョイントを両側面にまわすように割り付けた。
No63
壁のせっこうボード張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
せっこう系接着材による直張り工法におけるボードの張付けは、定規でボードの表面をたたきながら不陸がないように張り付ける。
2
乾燥しているALCパネル面にせっこうボードをせっこう系接着材で直張りする場合、下地面のプライマー処理を省略できる。
3
鋼製下地に張り付ける場合のドリリングタッピンねじの留付け間隔は、ボードの中間部より周辺部を小さくする。
4
テーパーボードの継目処理で、グラスメッシュのジョイントテープを用いる場合、ジョイントテープを張る前のジョイントコンパウンドの下塗りを省略できる。
No64
ALCパネル工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
外壁パネルの縦壁ロッキング構法において、パネルとコンクリートスラブとの取合い部のすき間は、両者が一体となるようにモルタルを充填する。
2
パネルの加工などにより露出した鉄筋は、モルタルで保護される場合を除き防錆処理を行う。
3
間仕切壁の縦壁フットプレート構法において、パネルの上部は間仕切チャンネルへのかかり代(しろ)を確保して取り付ける。
4
間仕切壁の施工において、出入口などの開口部回りには、パネルを支持するための開口補強鋼材等を取り付ける。
No65
外壁の押出成形セメント板の横張り工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
パネルは、構造体に取り付けた下地鋼材に固定された自重受け金物で受けた。
2
パネルの取付け金物(Zクリップ)は、パネル1枚につき上下2箇所ずつ4箇所取り付けた。
3
パネルの取付け金物(Zクリップ)は、取付けボルトがルーズホールの中心に位置するように取り付けた。
4
パネルへの取付けボルトの孔あけは、振動ドリルを用いて行った。
※問題81から95までの15問のうちから6問を選択し解答します
No81
アスファルト防水工事におけるストレッチルーフィングによる増張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
保護防水密着工法において、プレキャストコンクリート床材の継手目地部は、双方の床材に100 mm ずつ張り掛ける絶縁増張りとした。
2
露出防水絶縁工法において、スラブとパラペットとの取合い入隅部の増張りは、成形キャント材の取付け前に行った。
3
出隅及び入隅の増張りのストレッチルーフィング相互の重ね幅は、30 mm 程度とした。
4
ルーフドレン回りの増張りは、幅300 mm 程度とし、ドレンのつばに100 mm 程度張り掛けた。
No82
塗膜防水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 プライマーの塗布において、下地の吸込みが激しいため、増塗りを行った。
2 下地コンクリートの出隅及び入隅とも、直角に仕上げた。
3 主剤と硬化剤の混合は、出力が大きく回転の遅い攪拌(かくはん)機を使用して行った。
4 通気緩衝シートの継目は、すき間や重なり部をつくらないようにシート相互を突付けとし、ジョイントテープを張り付けた。
No83
内壁空積工法による石張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 石材の大きさは、石材1枚の面積を0.8 m2 以下とした。
2 引き金物用の道切りは、工事現場において、石の据付け前に加工した。
3 引き金物と下地の緊結部分は、取付け用モルタルを充填し被覆した。
4 一般部の石材は、縦目地あいばにだぼ及び引き金物を用いて据え付けた。
No84
折板葺に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 重ね形折板の重ね部に使用する緊結ボルトの流れ方向の間隔は、900 mm とした。
2 タイトフレームの取付け溶接部は、溶接後スラグを除去し、防錆処理を行った。
3 軒先には、折板の先端部分の下底に水切りをよくするため、尾垂れを付けた。
4 棟覆いや雨押えの水下側で雨水を切るため、エプロンを取り付けた。
No85
軽量鉄骨天井下地に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 高速カッターによる野縁の切断面は、サビ止め塗装を行わなかった。
2 野縁受のジョイントは、吊りボルトの近くに設け、隣り合うジョイント位置は、1 m ずらした。
3 吊りボルトは、周囲の端部から300 mm に配置し、間隔は900 mm 程度とした。
4 ボード類2枚張りのため、野縁の間隔は360 mm 程度とした。
No86
金属工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 アルミニウム製笠木は、直線部材をコーナー部材より先に取り付けた。
2 アルミニウム製笠木の天端の水勾配は、内側が低くなるように取り付けた。
3 鋼製手すりの支柱は、コンクリートに埋め込む部分についても[止めを行った。
4 柵などの板厚の薄い鋼板製品は、電気亜鉛めっきの上に塗装されたものとした。
No87
コンクリート壁下地のセメントモルタル塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 下塗りは、吸水調整材塗りの後、1日経過後に行った。
2 上塗りモルタルの調合は、下塗りモルタルよりも富調合とした。
3 下塗り、中塗り、上塗りの各層の塗り厚は、6 mm 程度とした。
4 中塗り、上塗りの塗り厚を均一にするため、下塗りの後、むら直しを行った。
No88
鋼製建具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 建具枠の取付けにおいて、枠の取付け精度を対角寸法差5mm とした。
2 フラッシュ戸の表面板と中骨の固定は、構造用接合テープを用いて接合した。
3 外部建具枠の上部隅は、縦延ばし胴付き溶接とした。
4 鉄骨造の建物への建具枠の取付けは、鉄骨に取り付けた下地鋼材にアンカー材を溶接した。
No89
重量シャッター工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 特定防火設備の防火シャッターのケースには、スラットと同じ厚さ1.6 mm の鋼板を用いた。
2 特定防火設備の防火シャッターによる危害の防止のため、自動閉鎖型のシャッターに障害物感知装置を設けた。
3 シャッターのスラット相互のずれ止めとして、スラットの端部にフックを取り付けた。
4 シャッターの内法寸法が3m 以下のため、左右ガイドレールとスラットとのかみ合せ長さの合計は90 mm とした。
No90
塗装工事における素地ごしらえに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鉄鋼面の[及び黒皮の除去に、サンドブラスト法を用いた。
2 モルタル面に行うシーラー塗りは、パテかいを行う前に行った。
3 木部面の節止めにセラックニスを塗布し、気温が20℃であったため、工程間隔時間を1時間とした。
4 せっこうボード面のパテかいには、合成樹脂エマルションパテを使用した。
No91
内装木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 化粧面となる造作材への釘打ちは、隠し釘打ちとした。
2 さお縁天井の天井板は、継手位置を乱とし、さお縁心で突付け継ぎとした。
3 幅木の出隅部分の取合いは、見付け留めとした。
4 湿気のおそれのあるコンクリート壁面への木れんがの取付けには、酢酸ビニル樹脂系溶剤形の接着剤を用いた。
No92
ビニル床シート張りにおける熱溶接工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 シートを張付け後12時間以上放置した後、溶接作業を行った。
2 継目の溝はV字形とし、シート厚の2/3程度まで溝切りした。
3 溶接部のシートの溝部分と溶接棒は、250~300 ℃の熱風で加熱溶融した。
4 熱溶接機を用いて、シートと溶接棒を同時に溶融し、余盛ができる程度に加圧しながら溶接した。
No93
鉄筋コンクリート造の断熱工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 押出法ポリスチレンフォームの打込み工法において、断熱材の継目は、型枠の継目を避けて割り付ける。
2 押出法ポリスチレンフォームの打込み工法において、窓枠回りの防水剤入りモルタル詰めを行った部分には、現場発泡の硬質ウレタンフォームの充填などを行う。
3 硬質ウレタンフォームの吹付け工法は、吹き付けた材料が発泡するため、平滑な表面が容易に得られ、施工者の技能による影響が小さい。
4 硬質ウレタンフォームの吹付け工法において、下地コンクリート面の温度と乾燥度は、発泡倍率や接着性に影響を与える。
No94
事務室用フリーアクセスフロアに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 下地となるコンクリートスラブ面の防塵塗装は、浸透性塗装としたので支持脚を接着する前に塗布した。
2 床パネルの各辺の長さが500 mmだったため、幅及び長さの寸法精度は、±0.5 mm以内
とした。
3 床パネル取付け完了後に、取り外して再度取り付ける時の作業を容易にするため、床パネルには方位のマーキングを行った。
4 床パネル取付け後の水平精度は、隣接する床パネルどうしの高さの差を2 mm以下とした。
No95
内装改修工事における既存床仕上材の除去に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 コンクリート下地の合成樹脂塗床材の除去は、ブラスト機械によりコンクリート表面を削り取った。
2 下地面に残ったビニル床タイルの接着剤は、アスベストを含有していなかったため、ディスクサンダーを用いて除去した。
3 磁器質床タイルの張替え部は、はつりのみを用いて手作業で存置部分と縁切りをし、電動はつり器具により撤去した。
4 乾式工法のフローリング張り床材の撤去は、丸のこで適切な寸法に切断し、ケレン棒によりはがし取った。
猫さん
2級建築施工管理技士 学科試験の過去問です↓↓