【2015年】 2級建築施工管理技士(選択種別:建築) 学科試験の過去問と解答例
※問題1~14までの14問から9問を選択し解答します
No1
照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 照度は、単位面積あたりに入射する光束の量をいい、単位はlx(ルクス)である。
2 輝度は、視感度に基づいて測定された単位時間あたりの光のエネルギー量をいい、単位はlm(ルーメン)である。
3 タスク・アンビエント照明は、全般照明と局部照明を併せて行う方式である。
4 グレアは、高輝度な部分や極端な輝度対比などによって感じるまぶしさである。
No2
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 遮音による騒音防止の効果を上げるには、壁や窓などの透過損失の値を高めるようにする。
2 床衝撃音には、軽量床衝撃音と重量床衝撃音がある。
3 講演を主とする室の最適残響時間は、音楽ホールに比べて長い。
4 NC曲線は、騒音が人に与える不快感やうるささの程度を、周波数別に許容値で示した曲線である。
No3
色に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 色の膨張や収縮の感覚は、一般に明度が高い色ほど膨張して見える。
2 色の温度感覚には、暖色や寒色と、それらに属さない中性色がある。
3 同じ色でもその面積が大きいほど、明るさや、あざやかさが増して見える。
4 補色を並べると、同化し、互いにあざやかさが失われて見える。
No4
木構造における接合金物とその用途の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1 ホールダウン金物 —— 柱と基礎の緊結
2 羽子板ボルト —— 柱と筋かいの接合
3 短ざく金物 —— 胴差相互の連結
4 ひねり金物 —— 垂木と軒桁の接合
No5
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鉄筋に対するコンクリートのかぶり厚さは、構造耐力、耐久性及び耐火性を確保するために必要である。
2 柱の主筋の断面積の和は、コンクリートの断面積の0.8 %以上とする。
3 鉄筋は、引張力以外に圧縮力に対しても有効に働く。
4 コンクリートの設計基準強度が高くなると、鉄筋のコンクリートに対する許容付着応力度は低くなる。
No6
鉄骨構造の建築物の一般的な特徴に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鉄筋コンクリート構造に比べ、大スパンの建築物が可能である。
2 鉄筋コンクリート構造に比べ、工場加工の比率が高く、現場作業が少ない。
3 鉄筋コンクリート構造に比べ、鋼材は強くて粘りがあるため、変形能力が小さい。
4 鉄筋コンクリ―ト構造に比べ、同じ容積の建築物では、構造体の軽量化が図れる。
No7
基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 直接基礎は、基礎スラブの形式によって、フーチング基礎とべた基礎に大別される。
2 同一建築物に杭基礎と直接基礎など異種の基礎を併用することは、なるべく避ける。
3 洪積層より沖積層の方が、建築物の支持地盤として適している。
4 直接基礎の鉛直支持力は、基礎スラブの根入れ深さが深くなるほど大きくなる。
No8
部材の応力度及び荷重の算定とそれに用いる係数の組合せとして、最も関係の少ないものはどれか。
1 引張応力度の算定 —— 断面二次モーメント
2 曲げ応力度の算定 —— 断面係数
3 せん断応力度の算定 —— 断面一次モーメント
4 座屈荷重の算定 —— 断面二次半径
No9
図に示す片持ち梁のA点に集中荷重Pが、AB間に等分布荷重wがそれぞれ作用したとき、支点Bに生じる垂直反力VBとモーメント反力MBの値の組合せとして、正しいものはどれか。
1 VB=下向き 3 kN MB=右回り9 kN・m
2 VB=上向き 3 kN MB=0 kN・m
3 VB=下向き 6 kN MB=左回り9 kN・m
4 VB=上向き 6 kN MB=0 kN・m
No10
図に示す梁に同じ大きさの集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
No11
コンクリートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 セメントの粉末が微細なほど、コンクリートの強度発現は遅くなる。
2 単位セメント量や単位水量が過大になると、ひび割れが生じやすくなる。
3 コンクリートは、大気中の炭酸ガスやその他の酸性物質の浸透によって徐々に中性化する。
4 コンクリートの圧縮強度が大きくなるほど、ヤング係数は大きくなる。
No12
木質材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 集成材は、ひき板や小角材などを繊維方向が互いに直角となるように集成接着したものである。
2 フローリングボードは、1枚のひき板を基材とした単層フローリングである。
3 フローリングブロックは、ひき板を2枚以上並べて接合したものを基材とした単層フローリングである。
4 パーティクルボードは、木材などの小片を接着剤を用いて熱圧成形したものである。
No13
防水材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 網状アスファルトルーフィングは、天然又は有機合成繊維で作られた粗布にアスファルトを浸透、付着させたものである。
2 砂付あなあきアスファルトルーフィングは、防水層と下地との密着工法に用いるルーフィングである。
3 アスファルトルーフィングは、有機天然繊維を主原料とした原紙にアスファルトを浸透、被覆し、表裏面に鉱物質粉末を付着させたものである。
4 アスファルトプライマーは、下地と防水層の接着性を向上させるために用いられる。
No14
ボード類に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 強化せっこうボードは、芯のせっこうに有機質繊維を混入した上で油脂をしみ込ませ、強度を向上させたものである。
2 シージングせっこうボードは、両面のボード用原紙及び芯のせっこうに防水処理を施したもので、普通せっこうボードに比べ吸水時の強度低下、変形が少ない。
3 けい酸カルシウム板は、石灰質原料、けい酸質原料、繊維等を原料とし、成形後に高温高圧蒸気養生を施したもので、軽量で耐火性、断熱性がよい。
4 フレキシブル板は、セメント、無機質繊維を主原料とし、成形後に高圧プレスをかけたもので、強度が高く、可とう性がある。
※問題15~17までの3問は全問解答する必要があります。
No15
測量の種類とそれに用いる機器の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1 距離測量 — 光波測距儀
2 角測量 — セオドライト
3 平板測量–アリダード
4 水準測量 — プラニメーター
No16
防災設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 避難口の上部等に設ける避難口誘導灯は、避難口の位置の明示を主な目的とする避難設備である。
2 劇場の客席部分に設ける客席誘導灯は、避難上必要な床面照度の確保を主な目的とする避難設備である。
3 非常警報設備の非常ベルは、火災発生時に煙又は熱を感知し、自動的にベルが鳴る警報設備である。
4 非常用の照明装置は、火災時等に停電した場合に自動的に点灯し、避難上必要な床面照度の確保を目的とする照明設備である。
No17
空気調和設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 単一ダクト方式は、主機械室の空気調和機から各室まで、単一のダクトで冷風又は温風を送る方式である。
2 二重ダクト方式では、別々の部屋で同時に冷房と暖房を行うことができる。
3 ファンコイルユニット方式は、各ユニットごとの温度調節はできない。
4 パッケージユニット方式は、機内に冷凍機、ファン、冷却・加熱コイル等を内蔵した一体型の空調機を使用する空調方式である。
問題18~25までの8問題のうちから6問題を選択し解答します。
No18
建築確認済証の交付を受けた工事に関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
1 工事施工者は、建築物の工事が完了したときには、建築主事又は指定確認検査機関の完了検査を申請しなければならない。
2 建築主事が工事の完了検査の申請を受理した場合、その受理した日から7日以内に、建築主事等による検査をしなければならない。
3 特殊建築物の用途に供する部分の床面積の合計が100m2を超える建築物の建築主は、原則として、検査済証の交付を受けた後でなければ、当該建築物を使用してはならない。
4 特定行政庁は、工事の施工者に対して工事の計画又は施工の状況に関する報告を求めることができる。
No19
地上階にある次の居室のうち、「建築基準法」上、原則として、採光のための窓その他の開口部を設けなければならないものはどれか。
1 保育所の保育室
2 事務所の事務室
3 病院の診察室
4 ホテルの客室
No20
建設業の許可に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
1 建設業の許可は、建設工事の種類に対応する建設業ごとに与えられる。
2 建設業を営もうとする者は、すべて、建設業の許可を受けなければならない。
3 建設業者は、許可を受けた建設業に係る建設工事を請け負う場合においては、当該建設工事に附帯する他の建設業に係る建設工事を請け負うことができる。
4 建設業の許可は、5年ごとに更新を受けなければ、その期間の経過によって、その効力が失われる。
No21
建設工事の請負契約書に記載しなければならない事項として、「建設業法」上、定められていないものはどれか。
1 工事完成後における請負代金の支払の時期及び方法
2 契約に関する紛争の解決方法
3 予定する下請代金の額の総額
4 天災その他不可抗力による工期の変更又は損害の負担及びその額の算定方法に関する定め
No22
労働契約に関する記述として、「労働基準法」上、誤っているものはどれか。
1 使用者は、労働することを条件とする前貸の債権と賃金を相殺してはならない。
2 使用者は、労働契約に附随して貯蓄の契約をさせてはならない。
3 労働者は、使用者より明示された労働条件が事実と相違する場合においては、即時に労働契約を解除することができる。
4 使用者は、労働契約の不履行について違約金を定める契約をすることができる。
No23
建設現場における次の業務のうち、「労働安全衛生法」上、都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者でなければ就かせてはならない業務はどれか。
ただし、道路上を走行させる運転を除くものとする。
1 最大荷重が1 t の建設用リフトの運転の業務
2 つり上げ荷重が1 t 未満の移動式クレーンの玉掛けの業務
3 作業床の高さが10 mの高所作業車の運転の業務
4 ゴンドラの操作の業務
No24
産業廃棄物に関する記述として、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。
1 事業者は、工事に伴って発生した産業廃棄物を自ら処理することはできない。
2 産業廃棄物の収集又は運搬を業として行おうとする者は、原則として、都道府県知事の許可を受けなければならない。
3 安定型産業廃棄物は、安定型最終処分場であれば、埋立処分を行うことができる。
4 事業者が産業廃棄物の運搬を委託するときは、運搬の最終目的地の所在地が委託契約書に含まれていなければならない。
No25
次の資格者のうち、「消防法」上、定められていないものはどれか。
1 防火管理者
2 防火対象物点検資格者
3 特定高圧ガス取扱主任者
4 危険物保安監督者
※問題26から35までの10問は全問解答します。
No26
施工計画と事前調査の組合せとして、最も関係の少ないものはどれか。
1 根切り工事計画 — 周辺道路の交通規制及び地中埋設物の有無の調査
2 総合仮設計画 — 敷地周辺の電柱及び架空電線の現状調査
3 防護棚の設置計画 — 敷地地盤の高低及び地中埋設配管等の調査
4 場所打ちコンクリート杭工事計画 — 敷地の形状及び工事用水の供給施設の調査
No27
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 工事で発生した残材を、やむを得ず高所から投下するので、ダストシュートを設けることとした。
2 工事用の出入口が数箇所となるので、守衛所はメインの出入口に設置し、その他は警備員だけを配置することとした。
3 ガスボンベ置場は、小屋の壁の1面は開放とし、他の 面の壁は上部に開口部を設けることとした。
4 工事ゲートの有効高さは、鉄筋コンクリート造の工事なので、最大積載時の生コン車の高さとすることとした。
No28
工事現場における材料等の保管に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 シーリング材は、直射日光や雨露の当たらない場所に密封して保管する。
2 アルミニウム製建具は、床に角材を敷き、平積みにして保管する。
3 高力ボルトは、乾燥した場所にねじの呼び別、長さ別等に整理して保管する。
4 壁紙など巻いた材料は、くせが付かないように立てて保管する。
No29
工程計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 各工事の施工速度は、工期、品質、経済性、安全性等を考慮して設定する。
2 工事を行う地域の労務や資材の調達状況、天候や行事、隣接建造物の状況などを考慮する。
3 作業ごとに1日あたりの作業量が、それぞれ均等になるように調整する。
4 山積工程表における山崩しは、工期短縮のために用いられる。
No30
バーチャート工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 各作業の順序関係を明確に表現でき、前工程の遅れによる後工程への影響が把握しやすい。
2 工程上のキーポイント、重点管理しなければならない作業が判断しにくい。
3 各作業の開始時期、終了時期及び所要日数を把握することができる。
4 各作業ごとの日程及びこれらの集合としての工事全体の工程計画が、比較的容易に作成できる。
No31
建築施工の品質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 品質を確保するためには、手順の改善を行うより、検査を強化する方がより有効である。
2 作業が施工要領書や作業標準どおりに正しく行われているか否か、チェックし評価する。
3 品質計画に基づく施工の試験又は検査の結果を、次の計画や設計に生かす。
4 施工に伴い欠陥が生じた場合、その原因を調べ、適切な処置を講ずる。
No32
トルシア形高力ボルトの1次締め後に行うマーキングに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 マークのずれによって、軸回りの有無を確認できる。
2 マークのずれによって、ナットの回転量が確認できる。
3 マークのずれによって、共回りの有無を確認できる。
4 マークのずれによって、軸力の値が確認できる。
No33
品質管理のための試験及び検査に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 鉄筋のガス圧接部の検査は、目視による外観検査を全数検査とし、超音波探傷試験を抜取り検査とした。
2 室内空気中に含まれるホルムアルデヒドの濃度測定のための試料採取には、パッシブ型採取機器を用いた。
3 内装工事に用いる木材の含水率の測定には、pHコンパレーターを用いた。
4 材齢が28 日の構造体コンクリート強度推定試験には、現場水中養生による供試体を用いた。
No34
建築工事における危害又は迷惑と、それを防止するための対策の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1 掘削による周辺地盤の崩壊 —— 山留めの設置
2 工事用車両による道路の汚れ —— 沈砂槽の設置
3 高所作業による工具等の落下 —— 水平安全ネットの設置
4 解体工事による粉塵の飛散 —— 散水設備の設置
No35
高所作業車を用いて作業を行う場合、事業者の講ずべき措置として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。
1 高所作業車は、原則として、主たる用途以外の用途に使用してはならない。
2 作業計画を定め、その計画により作業を行わなければならない。
3 その日の作業を開始する前に、作業開始前点検を行わなければならない。
4 高所作業等作業主任者を選任しなければならない。
問題36から50までのうちから6問を選択し解答します
No36
遣方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 水杭の頭部は、物が接触した場合等に、その変状で移動をすぐに発見できるようにいすか切りとする。
2 水貫は、上端を水杭にしるした高さの基準に合わせて水平に取り付ける。
3 平遣方は、建築物の隅部に設ける遣方である。
4 水杭は、根切りや基礎工事に支障がない位置に打ち込む。
No37
標準貫入試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 標準貫入試験は、土の静的貫入抵抗を求めるために行う試験である。
2 所定の打撃回数で、貫入量が300 mmに達しない場合、打撃回数に対する貫入量を記録する。
3 標準貫入試験によるN 値から砂質土の内部摩擦角や粘性土の一軸圧縮強度が推定できる。
4 N値やボーリングの採取試料の観察記録は、一般に、土質柱状図としてまとめる。
No38
根切り底の施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 機械式掘削では、床付け面に達する手前でショベルの刃を平状のものに替えて、床付け面までの掘削を行った。
2 杭間ざらいでは、杭体に損傷を与えないように小型の掘削機械を用いて行った。
3 粘性土の床付け地盤が凍結したので、転圧により締め固めた。
4 基礎スラブ下の床付け地盤が地下水で乱されないよう、暗渠排水工法とした。
No39
根切り及び山留め工法に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
1 トレンチカット工法は、根切り部分が狭い場合に有効である。
2 法付けオープンカット工法は、掘削部周辺に敷地の余裕がある場合に適している。
3 アイランド工法は、水平切梁工法に比べ、切梁の長さを短くできる。
4 自立山留め工法は、山留め壁の根入れ長さを十分に取る必要がある。
No40
地業工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 砂利地業に使用する砂利は、粒径のそろった砂利よりも砂混じりの切込み砂利などを用いる。
2 砂利地業の締固めにあたっては、床付け地盤を乱さないよう注意して行う。
3 捨てコンクリートの水分が著しく脱水するおそれがある場合は、ビニールシート等を敷いてコンクリートを打ち込む。
4 再生砕石は、コンクリート塊を破砕したものであり、品質のばらつきが少ない。
No41
鉄筋のかぶり厚さに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さに施工誤差等を見込んで割増しをしたものである。
2 屋内の耐力壁の最小かぶり厚さは、仕上げがある場合とない場合とでは異なる。
3 直接土に接しない屋外の仕上げのある柱の最小かぶり厚さは、30 mmとする。
4 D29 以上の梁主筋のかぶり厚さは、主筋の呼び名に用いた数値の1.5 倍以上とする。
No42
鉄筋のガス圧接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 日本工業規格(JIS)に基づく手動ガス圧接技量資格種別の1種を有していれば、2種の圧接作業可能範囲のすべてについて圧接作業を行うことができる。
2 圧接を行う鉄筋は、圧接部1箇所あたり、鉄筋径程度の縮みしろを見込んで切断・加工する。
3 鉄筋の圧接端面は、軸線に対して直角になるように切断・加工する。
4 圧接終了後の圧接器の取外しは、鉄筋加熱部分の火色消失後に行う。
No43
パイプサポートを支柱として用いた型枠支保工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように配置した。
2 階高が高い部分の支柱は、3本継ぎとならないように枠組足場で構台を組み、その上に設置した。
3 高さが3.5mを超える支柱に設ける水平つなぎは、高さ2.5m以内ごとに2方向に設けた。
4 階段の斜めスラブ部分の支柱は、脚部にキャンバーを用い、斜めスラブに対して直角に建て込んだ。
No44
コンクリートの調合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 単位セメント量が過小であるとコンクリートのワーカビリティーが悪くなる。
2 スランプは、荷卸し地点における値を指定する。
3 単位水量の大きいコンクリートは、耐久性上好ましくない。
4 細骨材の粗粒率が大きい場合には、細骨材率を小さくする。
No45
コンクリート工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 外気温が25℃を超えるので、コンクリートの練混ぜ開始から打込み終了までの時間の限度は、120 分とした。
2 流動化コンクリートの流動化剤の添加及び撹拌は、工事現場にて行った。
3 スランプ18 cmのコンクリートをポンプ工法で打ち込むので、打込み速度を25m3/hとした。
4 コンクリート内部振動機(棒形振動機)は、打込み各層ごとに用い、挿入間隔を60 cm以下とした。
No46
コンクリートの養生及びせき板の存置期間に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 早強ポルトランドセメントを用いる場合の材齢によるせき板の最小存置期間は、普通ポルトランドセメントを用いる場合より短くてよい。
2 柱のせき板の材齢による最小存置期間は、スラブ下のせき板より短い。
3 コンクリート打込み後の養生温度が高いほど、長期材齢における強度増進が大きくなる。
4 初期の湿潤養生の期間が短いほど、コンクリートの中性化が早く進行する。
No47
高力ボルト摩擦接合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 摩擦面をブラスト処理とする場合は、サンドブラストとする。
2 自然発錆による場合、摩擦面の錆の発生状態は、鋼材の表面が一様に赤く見える程度とする。
3 ナット回転法による本締めにおいて、回転量が不足しているボルトは、所定のナット回転量まで追締めする。
4 ナットと座金に共回りが生じた場合は、新しいボルトセットに取り替える。
No48
鉄骨の建方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 仮ボルトの本数は、強風や地震などの想定される外力に対して、接合部の安全性の検討を行って決定した。
2 玉掛け用ワイヤロープでキンクしたものは、キンクを直してから使用した。
3 下げ振りによる建入れの測量は、水糸を防風パイプで養生し、おもりは油にひたして行った。
4 寸法の長い梁の揚重の際には、かいしゃくロープを補助として用いることとした。
No49
在来軸組構法の木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 土台の据付けは、基礎の天端に遣方から移した墨を基準にする。
2 火打梁は、柱と梁との鉛直構面の入隅部に斜めに入れる。
3 建入れ直し完了後、接合金物を締め付けるとともに、本筋かい、火打梁を固定する。
4 構造耐力上主要な部分である柱、筋かい及び土台のうち、地面から1m以内の部分には、有効な防腐措置を行う。
No50
建設機械と作業の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1 クラムシェル —— 機体より下方の比較的深い位置の掘削
2 フォークリフト —— 重量物の積卸し及び運搬
3 トラックアジテータ —— レディーミクストコンクリートの運搬
4 タイヤローラー —— 含水比の高い粘性土の締固め
※問題51から65までの15問から6問を選択し解答します
No51
アスファルト防水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 アスファルト防水の下地コンクリートの入隅の形状は、通りよく三角形の面取りとした。
2 平場のアスファルトルーフィングの重ね幅は、長手及び幅方向とも100 mm 以上とした。
3 保護コンクリートの動きによる立上り防水層の損傷を防止するため、成形緩衝材を立上り入隅部に取り付けた。
4 平場のストレッチルーフィングの流し張りは、ルーフィングの両端からアスファルトがはみ出さないように押し付けながら張り付けた。
No52
ウレタンゴム系塗膜防水に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 防水材の塗継ぎの重ね幅は、50 mmとした。
2 ルーフドレンとの取合いは、幅100 mm以上の補強布を用いて補強塗りを行った。
3 防水層の施工は、立上り部、平場部の順に施工した。
4 仕上塗料は、はけ、ローラーばけ又は吹付け器具を用いてむらなく塗布した。
No53
外壁の張り石工事において、湿式工法と比較した乾式工法の特徴として、最も不適当なものはどれか。
1 凍結による被害を受けにくい。
2 白華現象が起こりにくい。
3 地震時の躯体の挙動に追従しにくい。
4 石材の熱変形による影響を受けにくい。
No54
日本工業規格(JIS)に規定する硬質塩化ビニル雨どいを用いたとい工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 軒どいの受け金物は、600 mm間隔で通りよく取り付けた。
2 軒どいは、1本の長さを10 m以内とし、両端を集水器に接着剤で固定した。
3 たてどいの受け金物は、900 mm間隔で通りよく取り付けた。
4 たてどいは、継いだ長さが10 mを超えるので、エキスパンション継手を設けた。
No55
軽量鉄骨壁下地に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 同一壁面でスタッドの高さに高低差があったので、高い方のスタッドに適用される部材を使用した。
2 スタッドの高さが2.5mだったので、振れ止めは、床ランナー下端から約1.2mの高さに1段のみ設けた。
3 床ランナーの継手は、重ね継ぎとし、打込みピンでコンクリートスラブに固定した。
4 出入口開口部の垂直方向の補強材は、上下のコンクリートスラブに固定した。
No56
仕上塗材仕上げに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 下地のコンクリートの不陸が3mmを超えていたので、合成樹脂エマルション系下地調整塗材を使用した。
2 仕上塗材を施工する場合の所要量は、被仕上塗材仕上面の単位面積に対する希釈前の仕上塗材の使用質量とした。
3 外装厚塗材Cの凸部処理は、模様塗り後、適度の硬化状態になったときを見計らって行った。
4 複層塗材CE(凹凸状)の主材塗りは、吹付けにより基層塗りと模様塗りの2回とした。
No57
セルフレベリング材塗りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 セルフレベリング材塗りは、下地となるコンクリートの打込み後、1箇月以上経過した後に行った。
2 セルフレベリング材の流し込みは、吸水調整材塗布後、直ちに行った。
3 塗厚が10 mmのセルフレベリング材の流し込みは、1回で行った。
4 セルフレベリング材の打継ぎ部の突起は、硬化後にサンダーで削り取った。
No58
アルミニウム製建具に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 外部建具枠の周囲に充填するモルタルに用いる防水剤は、塩化物系のものとした。
2 引違い建具のすれ合う部分、振れ止め、戸当りは、ポリアミド製とした。
3 鉄筋コンクリート造に取り付く建具は、木製くさび等を用いて仮止めし、建具のアンカーを躯体付けアンカーに溶接した。
4 建具の組立てにおいて、隅部の突付け部には、シート状の止水材を使用した。
No59
建具工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 抱き納まりとするアルミニウム製サッシは、下枠と躯体とのすき間を75mmとし、水切り板とサッシ下枠部を2度に分けてモルタルを充填した。
2 鋼製建具で両面フラッシュ戸の表面板の裏側の見え隠れ部分は、防0塗装を行わなかった。
3 鋼製建具の丁番やドアクローザーなどが取り付く枠及び戸の裏面には、補強板を取り付けた。
4 建築基準法の特定防火設備の片面フラッシュの防火戸は、厚さ1.2 mmの鋼板張りとした。
No60
塗装の素地ごしらえに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 透明塗料塗りの木部面で、仕上げに支障のおそれがある変色は、漂白剤を用いて修正した。
2 不透明塗料塗りの木部面は、節止めの後に穴埋め・パテかいを行った。
3 鉄鋼面に付着した機械油の除去は、アルカリ性溶液を用いて行った。
4 セメントモルタル塗り面の素地ごしらえは、セメントモルタル塗り施工後2~3週間経過した後に行った。
No61
ビニル床シート張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 施工時の室温が5℃以下になるおそれがあったので、採暖のうえシートを張り付けた。
2 接着面に気泡が残らないよう、ローラーで圧着しながら張り付けた。
3 湿気のおそれのある下地への張付けには、ウレタン樹脂系接着剤を使用した。
4 熱溶接工法における溶接継目の余盛りは、溶接直後に削り取った。
No62
カーペット敷きに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 ウィルトンカーペットの裁断は、はさみを用いて織目に沿って切りそろえた。
2 ウィルトンカーペットの裁断部のほつれ止めは、ヒートボンド工法用アイロンで加熱処理した。
3 タイルカーペットの平場の張付けは、パイル目の方向を変えた市松張りとした。
4 タイルカーペットの目地は、フリーアクセスフロアの床パネルの目地とずらして割り付けた。
No63
鉄筋コンクリート造の建物内部の断熱工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 硬質ウレタンフォーム吹付け工法では、下地コンクリート面を充分に乾燥させた状態で吹付けを行う。
2 硬質ウレタンフォーム吹付け工法では、ウレタンフォームが厚く付き過ぎて表面仕上げ上支障となる箇所は、カッターナイフ等で表層を除去する。
3 押出法ポリスチレンフォーム打込み工法では、断熱材と躯体が密着しにくいので、内部結露が生じやすい。
4 押出法ポリスチレンフォーム打込み工法では、コンクリートの漏れを防ぐため、断熱材の継目にテープ張りを行う。
No64
ALCパネル工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 外壁パネルの屋外に面する部分は、防水効果のある仕上げを施す。
2 外壁の縦壁ロッキング構法におけるパネル間の縦目地は、3面接着のシーリングとする。
3 外壁パネルに設ける設備配管用貫通孔の径は、パネル幅の1/6以下とする。
4 縦壁フットプレート構法では、パネル上部が面内方向に可動するように取り付ける。
No65
外壁の押出成形セメント板張りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1 パネルは、表裏を小口表示で確認し、通りよく建て込む。
2 パネルに軽微な欠けがある場合は、パネル製造者が指定する補修材により補修する。
3 縦張り工法のパネル上部の取付け金物(Zクリップ)は、回転防止のため、下地鋼材に溶接する。
4 横張り工法の目地幅は、縦目地よりも横目地の方を大きくする。
猫さん
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