【2016年】2級建築施工管理技士(選択種別:躯体) 学科試験の過去問と解答例
※ 問題1から問題14から9問を選択して解答します
No1
日照、日射及び日影に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
天空日射量とは、日射が大気中で散乱した後、地表に到達する日射量をいう。
2
日照率とは、日照時間の可照時間に対する比を百分率で表したものをいう。
3
北緯35度付近における冬至の終日日射量は、南向き鉛直面が他のどの向きの鉛直面よりも小さい。
4
終日日影とは、建物などによって、1日中日影になる部分をいう。
No2
照明に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
均斉度は、作業面の最低照度の最高照度に対する比である。
2
演色性は、物の色の見え方に影響を与える光源の性質をいう。
3
点光源による照度は、光源からの距離の2乗に反比例する。
4
人工光源は、色温度が高くなるほど赤みがかった光色となる。
No3
音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
残響時間は、室内の仕上げが同じ場合、室の容積が大きいほど長くなる。
2
ある音が他の音によって聞こえにくくなる現象を、マスキング効果という。
3
単層壁の透過損失は、同じ材料の場合、厚さが厚いものほど小さい。
4
人の耳に達する音は、音源から直進する直接音と、天井や壁などではね返される反射音がある。
No4
木造在来軸組構法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
大梁その他の横架材のスパン中央部付近の下側には、欠込みを設けないものとする。
2
胴差は、垂木を直接受けて屋根荷重を柱に伝えるために用いられる。
3
床などの水平構面は、水平荷重を耐力壁や軸組に伝達できるよう水平剛性をできるだけ高くする。
4
筋かいをたすき掛けにするため、やむを得ず筋かいを欠き込む場合は、必要な補強を行う。
No5
鉄筋コンクリート構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
コンクリートの短期の許容圧縮応力度は、長期に対する値の2倍とする。
2
耐震壁は、上階、下階とも同じ位置になるように設けるのがよい。
3
柱の最小径は、原則としてその構造耐力上主要な支点間の距離の1/20以上とする。
4
大スパンの梁は、長期荷重によるクリープを考慮する。
No6
鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
添え板(スプライスプレート)は、梁のウェブの座屈防止のために設ける補強材である。
2
合成梁に用いる頭付きスタッドは、鉄骨梁と鉄筋コンクリート床版が一体となるように設ける部材である。
3
ダイアフラムは、柱と梁の接合部に設ける補強材である。
4
柱脚の形式には、露出形式、根巻き形式、埋込み形式がある。
No7
杭基礎に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
杭基礎の工法には、打込み杭、埋込み杭、場所打ちコンクリート杭などがある。
2
摩擦杭は、硬い地層に杭先端を貫入させ、主にその杭の先端抵抗力で建物を支持する。
3
杭の設計に当たっては、地震時に働く水平力などを考慮する。
4
鋼杭は、地中での腐食への対処として、鋼材の板厚に腐食代(しろ)を考慮する。
No8
建築物の構造設計における荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
風力係数は、建築物の断面及び平面の形状に応じて定められた数値とするか、風洞実験によって定める。
2
地震層せん断力係数は、上階になるほど小さくなる。
3
床の積載荷重の値は、床の構造計算をする場合と大梁の構造計算をする場合で、異なる数値を用いることができる。
4
多雪区域における地震力の算定に用いる荷重は、建築物の固定荷重と積載荷重の和に積雪荷重を加えたものとする。
No9
図に示す集中荷重を受ける単純梁の支点A及びBに生じる鉛直反力(VA、VB)及び水平反力(HA、HB)の値として、誤っているものはどれか。
ただし、cosθ=3/5とし、反力は右向き及び上向きを「+」、左向き及び下向きを「-」とする。
1 VA=+3 kN
2 VB=+2 kN
3 HA=+3 kN
4 HB= 0 kN
No10
図に示す片持梁に同じ大きさの集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。
No11
鋼の一般的な性質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
鋼は弾性限度内であれば、引張荷重を取り除くと元の状態に戻る。
2
鋼の引張強さは250~300 ℃で最大となり、それ以上の高温になると急激に低下する。
3
鋼は炭素含有量が多くなると、溶接性は向上する。
4
鋼は熱処理によって、強度などの機械的性質を変化させることができる。
No12
木材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
1
繊維に直交する方向の圧縮強度は、繊維方向の圧縮強度より小さい。
2
心材は、辺材に比べて耐久性が大きい。
3
節のある木材の引張強度は、節のないものより小さい。
4
木材の熱伝導率は、含水率が低いほど大きい。
No13
日本工業規格(JIS)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
断熱性とは、建具表面の結露の発生を防ぐ程度をいう。
2
水密性とは、圧力差によって生じる建具室内側への雨水などの侵入を防ぐ程度をいう。
3
気密性とは、圧力差によって生じる空気のもれを防ぐ程度をいう。
4
強さとは、面内及び面外力に耐える程度をいう。
No14
塗装の種類と素地の組合せとして、最も不適当なものはどれか。
1
2液形ポリウレタンワニス塗り —- 木部面
2
オイルステイン塗り —- 木部面
3
合成樹脂調合ペイント塗り —- 鉄鋼面
4
合成樹脂エマルションペイント塗り —- 鉄鋼面
※問題15~17までは全問解答が必要です
No15
屋外排水工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
管きょに用いる遠心力鉄筋コンクリート管は、外圧管を用いた。
2
遠心力鉄筋コンクリート管のソケット管は、受口を下流に向けて敷設した。
3
遠心力鉄筋コンクリート管のソケット管の継手は、ゴム接合とした。
4
硬質ポリ塩化ビニル管をコンクリート桝に接合する部分には、砂付きの桝取付け短管を用いた。
No16
照明設備に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
1
Hf蛍光ランプは、高効率、長寿命でちらつきが少なく、事務所などの照明に用いられる。
2
水銀ランプは、主に高天井の室内照明及び屋外照明に用いられる。
3
ハロゲン電球は、低輝度であり、道路やトンネルの照明に用いられる。
4
メタルハライドランプは、演色性に優れ、スポーツ施設などの照明に用いられる。
No17
給排水設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
給水タンクの容量は、1日の予想給水量をもとに、給水能力や使用時間などを考慮して決める。
2
飲料水用の給水タンクは、外部からタンクの天井、底及び周壁の保守点検を行うことができるように設ける。
3
トラップは、排水管内の空気を流通させて換気を行うために設けられる。
4
地中埋設排水管において、桝を設ける場合、雨水桝には泥だめを、汚水桝にはインバートを設ける。
※ 問題18から25のうちから6問を選択し解答します
No18
用語の定義に関する記述として、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
1
駅のプラットホームの上家は、建築物ではない。
2
直接地上に通ずる出入口のある階は、避難階である。
3
間柱は、建築物の構造上重要でないものであっても、主要構造部である。
4
建築物に関する工事用の仕様書は、設計図書である。
No19
次の記述のうち、「建築基準法」上、誤っているものはどれか。
1
ふすま、障子その他随時開放することができるもので仕切られた2室は、居室の採光及び換気の規定の適用に当たっては、1室とみなす。
2
地階に設ける居室には、必ず、採光を確保するための窓その他の開口部を設けなければならない。
3
寄宿舎の寝室で地階に設けるものは、壁及び床の防湿の措置その他の事項について衛生上必要な政令で定める技術的基準に適合するものとしなければならない。
4
居室には、政令で定める技術的基準に従って換気設備を設けた場合、換気のための窓その他の開口部を設けなくてもよい。
No20
建設業の許可に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
1
特定建設業の許可とは、2以上の都道府県の区域内に営業所を設けて営業をしようとする建設業者に対して行う国土交通大臣の許可をいう。
2
工事1件の請負代金の額が1,500 万円に満たない建築一式工事のみを請け負う場合は、建設業の許可を必要としない。
3
一の営業所で、建築工事業と管工事業の許可を受けることができる。
4
建設業の許可は、建設工事の種類ごとに、29業種に分けて与えられる。
No21
建設工事の請負契約に関する記述として、「建設業法」上、誤っているものはどれか。
1
元請負人は、自己の取引上の地位を不当に利用して、その注文した建設工事を施工するために通常必要と認められる原価に満たない金額を請負代金の額とする下請契約を締結してはならない。
2
建設業者は、建設工事の注文者から請求があったときは、請負契約が成立するまでの間に、建設工事の見積書を提示しなければならない。
3
請負契約においては、注文者が工事の全部又は一部の完成を確認するための検査の時期及び方法並びに引渡しの時期に関する事項を書面に記載しなければならない。
4
共同住宅の新築工事を請け負った建設業者は、あらかじめ発注者の書面による承諾を得れば、その工事を一括して他人に請け負わせることができる。
No22
「労働基準法」上、使用者が労働契約の締結に際し、労働者に書面で交付しなければならない労働条件はどれか。
1
就業の場所及び従事すべき業務に関する事項
2
安全及び衛生に関する事項
3
休職に関する事項
4
職業訓練に関する事項
No23
労働者の就業に当たっての措置に関する記述として、「労働安全衛生法」上、誤っているものはどれか。
1
事業者は、労働者を雇い入れたときは、当該労働者に対し、その従事する業務に関する安全又は衛生のための教育を行わなければならない。
2
事業者は、中高年齢者については、その者の心身の条件に応じて適正な配置を行うように努めなければならない。
3
事業者は、省令で定める危険又は有害な業務に労働者をつかせるときは、当該業務に関する安全又は衛生のための特別の教育を行わなければならない。
4
就業制限に係る業務につくことができる者が当該業務に従事するときは、これに係る免許証その他その資格を証する書面の写しを携帯していなければならない。
No24
廃棄物に関する記述として、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」上、誤っているものはどれか。
1
建築物の改築に伴って生じた繊維くずは、産業廃棄物である。
2
工事現場の作業員詰所から排出された新聞、雑誌は、産業廃棄物である。
3
建築物の除去に伴って生じた木くずは、産業廃棄物である。
4
場所打ちコンクリート杭工事に伴って生じた汚泥は、産業廃棄物である。
No25
次の記述のうち、「道路法」上、道路の占用の許可を受ける必要のないものはどれか。
1
道路の一部を掘削して、下水道本管へ下水道管の接続を行う。
2
道路の上部にはみ出して、防護棚(朝顔)を設置する。
3
コンクリート打設作業のために、ポンプ車を道路上に駐車させる。
4
工事用電力の引込みのために、仮設電柱を道路に設置する。
※問題26~35までは全問題の解答が必要です
No26
仮設計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
仮囲いは、鋼板製の板塀とすることとした。
2
下小屋は、材料置場の近くに設置し、電力及び水道等の設備を設けることとした。
3
ハンガー式門扉は、重量と風圧を軽減するため、上部を網状の構造とすることとした。
4
傾斜地に設置する仮囲いは、敷地内の雨水が流れ出るように下端にすき間を設けることとした。
No27
工事現場における材料の保管に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
砂は、周辺地盤より高い場所に置場を設置して保管した。
2
ロール状に巻いたカーペットは、屋内の乾燥した場所に、縦置きにして保管した。
3
防水用の袋入りアスファルトは、積重ねを10 袋までとして保管した。
4
コンクリートブロックは、床版上の1箇所に集中しないように仮置きした。
No28
建築工事に係る提出書類とその届出先の組合せとして、不適当なものはどれか。
1
建築工事届 —– 都道府県知事
2
建設工事計画届 —– 労働基準監督署長又は厚生労働大臣
3
特定建設作業実施届出書 —– 市町村長
4
特定建設資材を用いた対象建設工事の届出書 —– 労働基準監督署長
No29
工程計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
工程計画の準備として、工事条件の確認、工事内容の把握、作業能率の把握などを行う。
2
工程計画の立案の方式には、大別して積上方式(順行型)と割付方式(逆行型)がある。
3
総合工程表の立案に当たっては、まず最初に工種別の施工組織体系を考慮する。
4
基本工程を最初に立て、それに基づき順次、詳細工程を決定する。
No30
バーチャート工程表に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
各作業の順序関係を、明確に把握することができる。
2
手軽に作成することができ、視覚的に工程を理解しやすい。
3
工事を構成する作業名を縦軸に列記し、時間を横軸にして表す。
4
出来高の累計を重ねて表現すれば、工事出来高の進ちょく状況を併せて把握しやすい。
No31
建築施工の品質に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
品質管理は、工程(プロセス)を重視し、目標とした品質を確保することである。
2
品質管理では、前工程より後工程に管理の重点をおく方が効果的である。
3
施工の検査等に伴う試験は、試験によらなければ品質及び性能を証明できない場合に行う。
4
品質計画には、目標とする品質、品質管理の実施方法、管理の体制等を具体的に記載する。
No32
工事現場における試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
鉄筋のガス圧接部のふくらみの直径の測定は、デジタルノギスを用いて行った。
2
フレッシュコンクリートのスランプの測定は、スランプゲージを用いて行った。
3
外壁タイル張り後のタイル接着力試験は、油圧式簡易引張試験器を用いて行った。
4
断熱工事において、硬質ウレタンフォーム吹付け後の断熱材厚さの測定は、ダイヤルゲージを用いて行った。
No33
品質管理のための試験に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
コンクリート工事において、打設するフレッシュコンクリートの管理のため、空気量試験を行った。
2
鉄骨工事において、高力ボルト接合の摩擦面の処理状況を確認するため、すべり係数試験を行った。
3
既製コンクリート杭地業工事において、埋込み杭の根固め液の管理のため、針入度試験を行った。
4
シーリング工事において、接着性を確認するため、簡易接着性試験を行った。
No34
足場の組立て等作業主任者の職務として、「労働安全衛生法」上、定められていないものはどれか。
1
足場の組立図を作成し、材料の注文を行うこと。
2
材料の欠点の有無を点検し、不良品を取り除くこと。
3
器具、工具、安全帯及び保護帽の機能を点検し、不良品を取り除くこと。
4
作業の方法及び労働者の配置を決定し、作業の進行状況を監視すること。
No35
建築工事の足場に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
単管足場の地上第一の布は、高さを1.8 m とした。
2
単管足場の建地の継手は、千鳥になるように配置した。
3
単管足場の壁つなぎは、水平方向の間隔を8m とした。
4
単管と単管の交点の緊結金具は、直交型クランプ又は自在型クランプを使用した
※問題36から50までの15問から6問を選択し解答します
No36
墨出しに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
2階より上階における高さの基準墨は、墨の引通しにより、順次下階の墨を上げた。
2
高さの基準墨を柱主筋に移す作業は、台直し等を終え、柱主筋が安定した後に行った。
3
通り心の墨打ちができないため、通り心より1 m 返りの逃げ墨を基準墨とした。
4
位置の基準点は、建築物の縦、横2方向の通り心を延長し、工事の影響を受けない位置に設けた。
No37
埋戻しに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
地下躯体コンクリートの強度発現状況を考慮して埋戻しを行った。
2
埋戻し土に砂質土を用いるため、粒度試験を行い均等係数が小さいものを使用した。
3
埋戻し土に粘性土を用いるため、余盛りは、砂質土を用いる場合より大きくした。
4
建設発生土に水を加えて泥状化したものに、固化材を加えた流動化処理土を埋戻しに使用した。
No38
山留め工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
法付けオープンカット工法は、周辺に安全な勾配の法面を形成しながら根切りする方法である。
2
アイランド工法は、水平切梁工法に比べ、切梁の長さが長くなる。
3
タイロッドアンカー工法は、山留め壁頭部の変形を抑制したい場合に有効である。
4
地盤アンカー工法は、偏土圧となる傾斜地の山留め工事に有効である。
No39
親杭横矢板水平切梁工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
腹起し材にH形鋼を用いるため、フランジ面を山留め壁面に向けて設置した。
2
プレボーリングで親杭を設置するため、杭の根入れ部分に根固め液を注入した。
3
横矢板のはずれ防止として、桟木を矢板両側に釘止めした。
4
腹起しの継手は、切梁や火打と腹起しの交点から可能な限り離して設けた。
No40
地業工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
土間コンクリートに設ける防湿層のポリエチレンフィルムは、砂利地業の直下に敷き込んだ。
2
砂利地業に、砕砂と砕石の混合した切込砕石を使用した。
3
床付け地盤が堅固で良質だったため、地盤上に捨てコンクリートを直接打設した。
4
締固めによるくぼみが生じたため、砂茜砂利などを補充して再度転圧した。
No41
鉄筋の加工及び組立てに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
床開口部補強のための斜め補強筋は、上端筋及び下端筋の内側に配筋する。
2
壁筋は、鉄筋相互の交点の半数以上を結束する。
3
鉄筋末端部フックの余長の最小寸法は、折曲げ角度が大きいほど短くなる。
4
鉄筋の折曲げ内法直径の最小値は、コンクリートの圧縮強度が大きいほど大きくなる。
No42
鉄筋の継手及び定着に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
定着長さの算出に用いる鉄筋径は、異形鉄筋の場合は呼び名に用いた数値とする。
2
一般階の大梁の下端筋を柱内に折り曲げて定着する場合は、原則として曲げ上げる。
3
フック付き重ね継手の長さには、フック部分の長さを含める。
4
大梁の上端筋の継手位置は、スパンの中央部とする。
No43
型枠の締付け金物に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
打放し仕上げとなる外壁コンクリートの型枠に使用するセパレーターは、コーンを取り付けないものを用いた。
2
セパレーターは、せき板に対して垂直となるよう配置した。
3
塗り仕上げとなる壁コンクリートの型枠に使用するフォームタイと座金は、くさび式を用いた。
4
型枠脱型後にコンクリート表面に残るセパレーターのねじ部分は、ハンマーでたたいて折り取った。
No44
コンクリートの調合に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
調合管理強度は、品質基準強度に構造体強度補正値を加えた値とする。
2
単位セメント量は、水和熱及び乾燥収縮によるひび割れを防止する観点からは、できるだけ少なくするのがよい。
3
細骨材率が小さすぎると、所定のスランプを得るための単位水量を多く必要とする。
4
川砂利と砕石は、それぞれが所定の品質を満足していれば、混合して使用してもよい。
No45
コンクリートの打込み等に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
コンクリートの自由落下高さは、コンクリートが分離しない範囲とする。
2
柱、梁、壁の打込みは、梁下で一度止めて、コンクリートが沈降してから打ち込む。
3
片持床スラブは、打継ぎを設けずに、取り付く構造体と一緒に打ち込む。
4
床スラブに打ち込んだコンクリートは、凝結が終了した後にタンピングを行う。
No46
コンクリートの養生に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
湿潤養生期間の終了前であっても、コンクリートの圧縮強度が所定の値を満足すればせき板を取り外すことができる。
2
コンクリートの硬化初期に振動が加わると、強度の発現が損なわれることがある。
3
コンクリート打込み後は、直射日光などによる乾燥を防ぐための養生を行う。
4
寒中コンクリート工事において、加熱養生を行う場合は、コンクリートに散水してはならない。
No47
鉄骨の工作及び組立てに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の高力ボルトの孔径よりも大きくした。
2
柱梁接合部のエンドタブの取付けは、裏当て金に組立溶接とした。
3
柱の十字形鉄骨に設ける梁主筋の貫通孔は、耐力低下の大きいフランジを避けて、ウェブに設けた。
4
鋼板の切断は、NCガス切断機で行った。
No48
鉄骨の建方に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
建方精度の測定は、温度の影響をできるだけ避けるため、早朝の一定時間に実施した。
2
架構の倒壊防止用ワイヤロープを、建入れ直し用に兼用した。
3
油が付着している仮ボルトは、油を除去して使用した。
4
外周に養生シートを張った鉄骨骨組の倒壊防止の検討に用いる風荷重は、風上と風下の2面のうち大きい方の値とした。
No49
在来軸組構法の木工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
せいが異なる胴差どうしの継手は、柱心上で腰掛けあり継ぎとし、短ざく金物当てボルト締めとした。
2
隅通し柱の土台への仕口は、土台へ扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物当てボルト締めとした。
3
建入れ直し完了後、接合金物を締め付けるとともに、本筋かい、火打材を固定した。
4
内装下地や造作部材の取付けは、屋根葺き工事が終わってから行った。
No50
木造建築物の解体工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
解体作業は、先ず建築設備の取外しを、次に内装材の取外しを手作業で行った。
2
壁及び天井のクロスは、せっこうボードを撤去する前にはがした。
3
屋根葺材は、下地材と共につかみ機で取り外した。
4
天井、床、外壁等に断熱材として使用されているグラスウールは、可能な限り原形のまま取り外した。
※問題66から80までの15問から6問を選択し解答します
No66
根切りに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
床付け近辺の地層にボイリングが予想されたため、釜場を増設した。
2
地下外周部に外型枠が必要なため、山留め壁と躯体との間隔は1m 程度とした。
3
礫(れき)混じり砂質土の床付け面を乱したため、転圧により締め固めた。
4
法付けオープンカット工法において、法肩、法尻に側溝を設けた。
No67
山留め工事におけるソイルセメント柱列壁工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
排出泥土は、場所打ち鉄筋コンクリート地中壁工法に比べて少ない。
2
セメント系懸濁(けんだく)液との混合において、砂質土の方が粘性土より攪拌(かくはん)しにくい。
3
出隅部分において、ソイルセメントにひび割れが発生するおそれがある場合には補強を行う。
4
多軸の掘削攪拌(かくはん)機を用いる場合、エレメント間の連続性を確保するため、エレメントの両端部分をラップして施工する。
No68
山留め工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
切梁支柱の設計においては、切梁の自重及び積載荷重のみを考慮した。
2
山留めに使用する形鋼材を再使用材とするため、その許容応力度は長期許容応力度と短期許容応力度の平均値未満とした。
3
切梁のプレロード導入は、切梁交差部の締付けボルトを緩めた状態で、ブラケットなどにずれ止めを設けて行った。
4
H形鋼を用いた切梁の軸力を計測するためのひずみ計は、2台を1組としてウェブに設置した。
No69
既製コンクリート杭のセメントミルク工法に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
アースオーガーによる掘削は、粘着力の大きな地盤や硬い地盤ほど掘削速度を遅くする。
2
オーガーヘッドは、掘削地盤によって適切な形状のものを使い、ヘッド径は杭径+100 mm程度とする。
3
根固め液は、杭孔の先端位置から注入しはじめ、オーガーを上下させ掘削液と十分に攪拌(かくはん)する。
4
杭先端を根固め液中に貫入させるため、杭を軽打又は圧入する。
No70
鉄筋のかぶり厚さに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
腹筋を外付けするときの大梁の最小かぶり厚さは、幅止め筋の外側表面から確保する。
2
かぶり厚さには、火災時に鉄筋の強度低下を防止する役割がある。
3
杭基礎におけるベース筋の最小かぶり厚さは、杭頭より確保する。
4
柱の最小かぶり厚さは、柱主筋の外側表面から確保する。
No71
鉄筋のガス圧接継手に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
手動ガス圧接技量資格者の圧接作業可能範囲は、鉄筋の種類及び鉄筋径によって区分されている。
2
手動ガス圧接の場合、鉄筋径程度の範囲を揺動加熱する。
3
圧接端面のグラインダー掛けは、原則として圧接作業の当日に行う。
4
SD 490 の圧接は、第4種の手動ガス圧接技量資格者が行う場合であっても、施工前試験を省略することはできない。
No72
型枠の加工及び組立てに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
柱型枠の足元は、型枠の変形防止やセメントペーストの漏出防止などのため、桟木で根巻きを行った。
2
梁の側型枠の寸法をスラブ下の梁せいとし、取り付く底型枠の寸法は梁幅で加工した。
3
外周梁の側型枠の上部は、コンクリートの側圧による変形防止のため、スラブ引き金物で固定した。
4
埋込み金物やボックス類は、コンクリートの打込み時に移動することがあるため、せき板に堅固に取り付けた。
No73
型枠の支保工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
スラブ型枠の支保工に軽量型支保梁を用い、支保梁中央部の下弦材をパイプサポートで支持した。
2
パイプサポートに水平つなぎを設けるため、根がらみクランプを用いて緊結した。
3
鋼管枠を支柱として用いるため、荷重は枠組の脚柱部で直接受け、横架材で受けないようにした。
4
地盤上に直接支柱を立てるため、支柱の下に剛性のある敷板を敷いた。
No74
日本工業規格(JIS)に規定するレディーミクストコンクリートに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
塩化物含有量は、荷卸し時に規定された値以下でなければならないが、協議により工場出荷時に検査を行うことができる。
2
試験に用いる試料をトラックアジテータから採取する場合、採取直前にアジテータを高速回転させてはならない。
3
生産者は、レディーミクストコンクリート納入書を購入者に1運搬車ごとに提出しなければならない。
4
レディーミクストコンクリートの配合計画書が設計図書に適合していることを確認できれば、試し練りを省略することができる。
No75
型枠の存置期間に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
なお、計画供用期間の級は標準とする。
1
コンクリートの材齢による場合、柱、梁側及び壁のせき板の最小存置期間は、同じである。
2
柱のせき板は、コンクリートの圧縮強度が5N/mm2以上になれば取り外すことができる。
3
片持梁や庇の支柱は、必要に応じて存置期間を延長する。
4
コンクリートの材齢による場合、せき板の最小存置期間は、梁下よりスラブ下の方が長い。
No76
鉄骨の溶接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
スタッド溶接は、原則としてアークスタッド溶接の直接溶接により、下向き姿勢で行う。
2
過大な余盛りは、グラインダーなどで適正な高さに削り取る。
3
溶接後のひずみの矯正は、加熱して行ってはならない。
4
溶接金属中の水素量が多いほど割れが生じやすい。
No77
鉄骨工事におけるアンカーボルトの施工に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
ベースプレートのアンカーボルト孔の径は、アンカーボルトの公称軸径に5 mm を加えた大きさとした。
2
柱脚のアンカーボルトのナットは、コンクリートに埋め込まれる場合を除き2重ナットとした。
3
ナット回転法によるナットの締付けは、アンカーボルトの張力が均等になるように行った。
4
構造用アンカーボルトの位置ずれを、熱曲げを用いない台直しによって修正した。
No78
建設機械に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
ブルドーザーは、土砂の短距離の運搬作業のほか、整地などに用いられる。
2
ローディングショベルは、機械の位置よりも下方の掘削に用いられる。
3
ドリリングバケットは、アースドリル工法における掘削に用いられる。
4
ハンマーグラブは、オールケーシング工法における掘削に用いられる。
No79
鉄筋コンクリート造における耐震壁を増設する場合のあと施工アンカーに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
アンカーを打ち込む既存梁の端面からのへりあき寸法は、アンカー径の2.5 倍とした。
2
穿孔(せんこう)は、コンクリート面に対して垂直となるように施工した。
3
接着系アンカーのカプセル型に用いるアンカー筋は、丸鋼を使用した。
4
接着系アンカーのカプセル型に用いるアンカー筋は、埋め込まれる先端が斜め45°に切断加工されたものを使用した。
No80
屋根及び床のALC工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
1
床用パネルの長さ方向のはねだしは、パネル厚さの3倍とした。
2
屋根面全体の水勾配は、パネルを支持する受梁でとり、ドレン回りなど部分的な水勾配は、モルタルでとった。
3
集中荷重が作用する部分は、その直下にパネル受梁を設けてパネルを梁上で分割し、3点支持とならないようにした。
4
設備配管がやむを得ず床を貫通するため、床用パネルの主筋を避けて直径40 mm の孔を1箇所あけた。
猫さん
2級建築施工管理技士 学科試験の過去問です↓↓