【2015年】2級建築施工管理技士実地試験の過去問と解答例
問題1
あなたが経験した建築工事のうち、あなたの受検種別に係る工事の中から、品質管理を行った工事を1つ選び、下記の工事概要を具体的に記入した上で、次の設問1から設問2の問いに答えなさい。
なお、建築工事とは、建築基準法に定める建築物に係る工事とする。ただし、建築設備工事を除く。
〔工事概要〕
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途、構造、階数、延べ面積又は施工数量、主な外部仕上げ、主要室の内部仕上げ改修等の場合:建物用途、主な改修内容、施工数量又は建物規模
ニ.工期(年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
ヘ.業務内容
設問1
工事概要であげた工事で、あなたが実際に担当した工種において、その工事を施工するにあたり、施工の品質低下を防止するため、特に留意したことと何故それに留意したのかその理由及びあなたが実際に行った対策を、工種名をあげて3つ具体的に記述しなさい。
ただし、「設計図どおり施工した。」など施工にあたり行ったことが具体的に記述されていないものや、品質以外の工程管理、安全管理などについての記述は不可とする。
なお、工種名については、同一の工種名でなくてもよい。
設問2
工事概要であげた工事及び受検種別にかかわらず、あなたの今日までの工事経験に照らして、品質の良い建物を造るために品質管理の担当者として、工事現場においてどのような品質管理を行ったらよいと考えるか、品質管理体制、手順又はツールなど品質管理の方法とそう考える理由を、2 つ具体的に記述しなさい。
ただし、2つの解答はそれぞれ異なる内容の記述とし、また、上記1.の「実際に行った対策」と同じ内容の記述は不可とする。
きょうこ先生
実地試験は繰り返しの記述練習が大切です。がんばれば必ず報われますよ。
問題2
次の建築工事に関する用語のうちから5つ選び、その用語の説明と施工上留意すべき内容を具体的に記述しなさい。
ただし、仮設以外の用語については、作業上の安全に関する記述は不可とする。
また、使用資機材に不良品はないものとする。
足場の壁つなぎ
帯筋
親綱
型枠のフォームタイ
グリッパー工法
軽量鉄骨壁下地のスペーサー
コンクリートの回し打ち
土工事のつぼ掘り
塗膜防水絶縁工法の通気緩衝シート
木工事の大引
木造住宅の気密シート
床コンクリートの直均し仕上げ
ユニットタイル
溶接作業の予熱
問題3
図に示すネットワーク工程表について、次の1から3の問いに答えなさい。
なお、内の数字はイベント番号を、実線の矢線は作業を、破線の矢線はダミーを示し、矢線の上段のアルファベットは作業名を、下段の数値は所要日数を示すものとする。
1. 工程表において、クリティカルパスを作業名で工程順に並べて答えなさい。
2. 工程の再検討を行ったところ、イベント番号からへの所要日数2日の新たな作業Lが発生した。この時のからまでの総所要日数を答えなさい。
3. 新たな作業Lが発生する前と発生した後の作業Bのフリーフロートをそれぞれ日数で答えなさい。
問題4
次の文章中,下線部の語句が適当なものは○印を,不適当なものは適当な語句を記入しなさい。
1 解体工事におけるカッター工法とは、ダイヤモンドを埋め込んだ円盤状の切刃(ブレード)を高速回転させて 鉄筋コンクリート の部材を切断する工法で、床及び壁などの比較的薄い部材の切断に用いられる。
2 鉄筋の継手は、周辺コンクリートとの付着により鉄筋の応力を伝達する 機械式継手と、鉄筋の応力を直接伝達するガス圧接継手、溶接継手などに大別される。
3 日本工業規格(JIS)に規定するコンクリートの圧縮強度試験のための供試体は、直径の2倍の高さをもつ円柱形とする。その直径は粗骨材の最大寸法の3倍以上、かつ、80 mm 以上とする。
4 鉄骨工事における柱脚ベースプレートの支持方法であるベースモルタルの後詰め中心塗り工法は、一般にベースプレートの面積が 小さく、全面をベースモルタルに密着させることが困難な場合、また、建入れの調整を容易にするために広く使われている。
5 金属板による折板葺きにおいて、重ね形の折板は、各山ごとにタイトフレームに固定ボルト締めとし、折板の重ね部は緊結ボルトで締め付ける。緊結ボルトのボルト孔は、ボルト径より0.5mm を超えて大きくしないようにし、その間隔は 900 mm 程度とする。
6 現場調合のセメントモルタルの練り混ぜは、機械練りを原則とし、セメントと細骨材を十分に空練りし、水を加えてよく練り合わせる。下塗りモルタルは、上塗りモルタルに比べ貧調合 とし、こてで十分に押さえ、こてむらなく塗り付ける。
7 塗装工事における吹付け塗りは、スプレーガンを塗装面から30 cm程度離した位置で、塗装面に対して直角に向け、平行に動かし塗料を噴霧する。噴霧された塗料は、一般に周辺部ほど密になりがちであるため、一列ごとに吹付け幅が1/3程度重なるように吹付け、塗膜が均一になるようにする。
8 断熱工事における硬質ウレタンフォームの吹付け工法は、その主な特徴として、窓回りなど複雑な形状の場所への吹付けが容易で、継ぎ目のない連続した断熱層が得られること、平滑な表面を得にくいこと、施工技術が要求されることなどがあげられる。
問題5
「建設業法」、「建築基準法施行令」及び「労働安全衛生法」に定める次の各法文において、それぞれ誤っている語句の番号を1つあげ,それに対する正しい語句を記入しなさい。
1. 建設業法(第26 条の3 第1項)
主任技術者及び監理技術者は、工事現場における建設工事を適正に実施するため、当該建設工事の施工計画の①作成、工程管理、②原価管理その他の技術上の管理及び当該建設工事の施工に従事する者の技術上の③指導監督の職務を誠実に行わなければならない。
2. 建築基準法施行令(第136 条の3 第3項)
建築工事において建築物その他の工作物に近接して根切り工事その他土地の掘削を行なう場合においては、当該工作物の基礎又は①外壁を補強して構造②耐力の低下を防止し、急激な排水を避ける等その傾斜又は③倒壊による危害の発生を防止するための措置を講じなければならない。
3. 労働安全衛生法(第61 条第1項、第2項、第3項)
1. 事業者は、クレーンの運転その他の業務で、政令で定めるものについては、都道府県労働局長の当該業務に係る免許を受けた者又は都道府県労働局長の①登録を受けた者が行う当該業務に係る②監理講習を修了した者その他厚生労働省令で定める資格を有する者でなければ、当該業務に就かせてはならない。
2. 前項の規定により当該業務につくことができる者以外の者は、当該業務を行なってはならない。
3. 第1項の規定により当該業務につくことができる者は、当該業務に従事するときは、これに係る免許証その他その資格を証する③書面を携帯していなければならない。
猫さん
2級建築施工管理技士 実地試験の過去問です↓↓