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【平成29年度】1級建築施工管理技士試験 実地試験の過去問題と解答例 

1級建築施工管理技士実地試験の過去問と解答例

問題1(経験記述)

今後建設業において高齢化等により技能労働者が大量に離職し労働力人口が総じて
減少するために建設現場の生産性の向上がなお一層求められている。

あなたが経験した建築工事のうち生産性向上をめざして品質を確保したうえで施工の合理化
を行った工事を1つ選び工事概要を具体的に記入したうえで次の設問の1から2の問いに答えなさい。

なお建築工事とは建築基準法に定める建築物に係る工事とし建築設備工事を除くものとする。

設問1

工事概要であげた工事においてあなたが計画した施工の合理化の事例を2つあげそれぞれ
の事例について次の①から④を具体的に記述しなさい。

ただし2つの事例の②から④の内容はそれぞれ異なる内容の記述とする。

① 工種又は部位等

② 施工の合理化が必要となった原因と実施した内容

③ 実施する際に確保しようとした品質と留意事項

④ 実施したことにより施工の合理化ができたと考えられる理由

解答はコチラ

きょうこ先生

設問1の解答は省略します。

設問2

工事概要にあげた工事にかかわらずあなたの今日までの工事経験に照らして品質を確保し
たうえで行う施工の合理化の方法であって建設資材廃棄物の発生抑制に効果があると考えられ
るものについて次の①から②を具体的に記述しなさい。

ただし1の②から④と同じ内容の記述は不可とする。

① 施工方法

② そう考える理由

 

解答はコチラ

きょうこ先生

問題1の解答例は省略します。

きょうこ先生

実地試験は繰り返しの記述練習が大切です。がんばれば必ず報われますよ。

問題2

建築工事における次の①から③の仮設物について設置計画の作成に当たり留意又は
検討すべき事項をそれぞれ2つ具体的に記述しなさい。

ただし解答はそれぞれ異なる内容の記述とし申請手続届出及び運用管理に関する記述は除
くものとする。また使用資機材に不良品はないものとする。

① つり足場

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きょうこ先生

解答例

①吊り足場の作業床の幅は40cm以上として隙間が生じないように設置し、作業床には控えを設けて揺れにくいものとする

②吊り足場は高所である為、資材等の落下及び作業員の墜落を防止する為にも安全ネットを吊り足場下部に設置する

 

② 起伏式(ジブ)タワークレーン

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きょうこ先生

解答例

①起伏式タワークレーンは構造物の仕上がりをあらかじめ確認し、組立て、解体、搬出までを考えて計画する

②クレーンの組立及び解体作業は危険作業であるので作業を監督、指揮する者を選び、作業開始前に関係者同士で十分な打ち合わせを行う

③ 仮設ゴンドラ

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きょうこ先生

解答例

①ゴンドラの周囲に動作の障害物がないように事前に十分確認する

②ゴンドラが建設敷地外に出てしまう場合には道路占有許可申請をしておく

問題3

次の1 から 4 の問いに答えなさい。

ただし  解答はそれぞれ異なる内容の記述とし作業 環境 ( 気象条件 等)、材料 の品質、 材料 の 調合、材料の保管及び作業員の安全 に関する記述は除くものとする。

1  既製コンクリ ー ト杭の 埋込み 工法における支持力を確保するための 施工管理上の確認方法 を 2つ 具体的に記述しなさい。

解答例はコチラ

きょうこ先生

みなさまも記憶に新しいかと思いますが、2015年にマンションの基礎杭工事での偽装データ事件がありましたね、、、この杭の問題は今後も重要テーマとして出題されるような気がします。

解答例 

・支持層への到達の判断は積分電流値やオーガ駆動装置の電流値を見て掘削抵抗の上昇、波形変化を確認し到達を判断する。

2 鉄筋 工事における バ ー サポ ー ト 又は ス ペー サ ーを設置する際の 施工上の留意事項を2つ具体的に記述しなさい。

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きょうこ先生

解答例

・スペーサーは鉄筋を変形することなく支持し、作業でかかる荷重に対しても変形しない耐久性を持つものを使用する

・スペーサーは使用する部位や必要なかぶり厚さに応じて材質、サイズ、種類を使い分ける

3 コンクリ ー ト工事の 打込み 時におけるコ ー ルド ジ ョ イ ント の 発 生を防止するための 施工上の 留意事項 を 2つ 具体的に記述しなさい。
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きょうこ先生

解答例

・棒形振動機は打ち込んだ各層ごとに挿入し、振動機の先端が下層に届くようにする。

・棒型振動機の挿入間隔は60cm以下とし、コンクリートの上面にペーストが浮き上がるまで振動を加える。

4 鉄骨 工事の 耐火被覆 における吹付 けロ ックウ ー ル ( 乾式 又は 半乾式 )工法の 施工上の留意事 項 を 2つ 具体的に記述しなさい。
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きょうこ先生

解答例

・鉄骨の表面に浮錆びが生じている場合は耐火被覆材の付着性を損なう為あらかじめワイヤブラシで除去する。

・貫通部や取り付け金物等には主要鉄骨と同様に所定の耐火被覆をほどこす。

 

問題4

次の1から8の各記述において記述ごとの①から③の下線部の語句のうち最も不適当
な箇所番号を1つあげ適当な語句を記入しなさい。

1

改質アスファルトシート防水常温粘着工法茜断熱露出仕様の場合立上がり際の風による負圧は平場の一般部より大きくなるため断熱材の上が絶縁工法となる立上がり際の平場部幅①300㎜程度は防水層の②1層目に粘着層付改質アスファルトシートを張り付ける。
なお入隅部では立上りに③300㎜程度立ち上げて浮き・口あきが生じないように張り付ける。

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きょうこ先生

①が不適当➡500㎜

2

タイルの検査における標準品のタイルは寸法、厚さ、反り、側反り、ばち、欠陥の有無、
①吸水率、②耐凍害性 ③圧縮強度、色合いなどの品質検査表を提出し工事監理者の承認を受ける。

特注品は荷口見本による検査又は工場における立会い検査のいずれかを実施する。

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きょうこ先生

③が不適当➡曲げ破壊荷重

3

金属板葺きによる屋根工事の下葺きに用いるアスファルトルーフィングは軒先より葺き進め隣接するルーフィングの重ね幅はシートの短辺部は①200mm以上長辺部は100mm以上とする。
仮止めを行う場合のステープル釘の打込み間隔はルーフィングの重ね屋根の流れ方向で
②450mm程度流れに直角方向では③900mm以内とする。

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きょうこ先生

②が不適当➡300㎜

4

金属製手すりが長くなる場合には金属の温度変化による部材の伸縮を考慮して通常
5〜10m間隔程度ごとに伸縮調整部を設ける。伸縮調整部を設ける間隔及び伸縮調整幅は使用する金属の線膨張係数を考慮して決める。温度差①40℃の場合の部材伸縮量は鋼は1m当たり②0.2mm程度アルミニウム合金は1m 当たり③1㎜度である。

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きょうこ先生

②が不適当➡0.5㎜

5

左官工事における吸水調整材はモルタル塗りの下地となるコンクリート面等に直接塗布する
ことで下地とモルタルの界面に①厚いを形成させてモルタル中の水分の下地への吸水(ドライアウト)による付着力の低下を防ぐものである。吸水調整材塗布後の下塗りまでの間隔時間は一般的には②1時間上とするが長時間放置するとほこり等の付着により接着を阻害することがあるので③1日程度で下塗りをすることが望ましい。

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きょうこ先生

①が不適当➡薄い

6

ステンレス製建具におけるステンレス鋼板の加工には普通曲げと角出し曲げ(角曲げ)がある。角出し曲げ(角曲げ)ができる板厚は一般に①2.0 mm以上であり3種類の加工方法がある。切込み後の残り板厚寸法が0.5mm(a角)②0.75mm(b角)の場合は裏板にて補強する。③1.0mm(c角)の場合は補強不要である。a角は割れが生じやすいので一般的にはb角c角を用いる。

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きょうこ先生

①が不適当➡1.5㎜

7

アクリル樹脂系非水分散形塗料(NAD)は有機溶剤を媒体として樹脂を分散させた非水分散
形エエマルジョンを用いた塗料で常温で比較的短時間で硬化し②耐水性や耐アルカリ性に優れた塗膜が得られる。塗装方法ははけ塗りローラーブラシ塗り又は吹付け塗りとし吹付け塗りの場合は塗料に適したノズルの径や種類を選定する。屋内塗装の場合パテかいは③水掛り分には行わない。

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きょうこ先生

①が不適当➡ワニス

8

タイルカーペットを事務室用フリーアクセスフロア下地に施工する場合床パネル相互間の段
差とすき間を①1mm以下に調整した後床パネルの目地とタイルカーペットの目地を②100 mm
程度ずらして割付けを行う。カーペットの張付けは粘着はく離形の接着剤を③カーペット裏の全面に塗布し適切なオープンタイムをとり圧着しながら行う。

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きょうこ先生

③が不適当➡下地(床パネル)

問題5

市街地での事務所ビルの建設工事における右の躯体工事工程表(3階部分)に関し次の
1から4の問いに答えなさい。

工程表は作成中のもので各作業は一般的な手順に従って施工され各部位においては複数の作
業を同時に行わないものとする。ただし作業Eについては後続する作業との関係を記載していない。
また各作業の内容及び所要日数は作業内容表のとおりである。ただし作業Bについては作業
内容を記載していない。

〔工事概要〕
用途:事務所
構造茜規模:鉄筋コンクリート造 地下1階  地上6階延べ面積3,200 m2

 

1 作業Bの作業内容を記述しなさい。

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きょうこ先生

答え 柱の配筋

2 次の記述の【 ①  】に当てはまる作業名【 ②  】に当てはまる日数をそれぞれ記入しなさい。
作業Eは作業Bの完了後に開始できる。ただし【 ①  】の開始前に完了させる必要がある。
そのため作業Eのフリーフロートは【 ② 】 となる。

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きょうこ先生

答え ①作業名・・作業F  ②日数・・0日

3 からまでの総所要日数を記入しなさい。

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きょうこ先生

答え 総所要日数・・23日

4 工程の再検討を行ったところ作業Gの所要日数が6日になることが判った。

総所要日数を元のとおりとするために作業Gを壁が有る部分の作業Gと壁が無い部分の作
業Gに分割して作業を行うこととした。この時に次の記述の【 ③ 】に当てはまる日数及び【 ④ 】に当てはまる作業名をそれぞれ記入しなさい。

作業G1の所要日数は【 ③  】以内とする必要がある。
作業G2は【 ④  】の完了後に開始できる。

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きょうこ先生

答え ③日数・・3日  ④作業名・・作業C

問題6

次の1から3の問いに答えなさい。

1 建設業法に基づく元請負人の義務に関する次の文章においてに当てはまる語句
を記入しなさい。
特定建設業者は国土交通省令で定めるところにより当該建設工事における各下請負人の施
工の① 関係を表示した② を作成しこれを当該工事現場の見やすい場所に掲げなけ
ればならない。

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きょうこ先生

答え ①分担 ②施工体系図

2 建築基準法施行令に基づく工事現場の危害の防止に関する次の文章においてに
当てはまる語句を記入しなさい。

建築工事等における根切り及び山留めについてはその工事の施工中必要に応じて点検を行な
い山留めを補強し③ を適当に行なう等これを安全な状態に維持するための措置を講ず
るとともに矢板等の抜取りに際しては周辺の地盤の④による危害を防止するための措置を講じなければならない。

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きょうこ先生

答え ③排水  ④沈下

3労働安全衛生法に基づく労働者の就業に当たっての措置に関する次の文章において
に当てはまる語句を記入しなさい。

事業者はその事業場が建設業に該当するときは新たに職務につくこととなった職長その他
の作業中の労働者を直接⑤ 又は監督する者(作業主任者を除く。)に対し次の事項につい
て厚生労働省令で定めるところにより安全又は衛生のための教育を行なわなければなら
ない。

一作業方法の決定及び労働者の配置に関すること

二労働者に対する⑤ 又は監督の方法に関すること

三前二号に掲げるもののほか⑥ を防止するため必要な事項で厚生労働省令で
定めるもの

解答はコチラ

きょうこ先生

答え ⑤指導  ⑥労働災害

 

きょうこ先生

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平成28年度 過去問(2016年)

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平成26年度 過去問(2014年)

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平成24年度 過去問(2012年)

平成23年度 過去問(2011年)

 

猫さん

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