2級土木施工管理技士「経験記述」の学習をする前に読んで欲しい講座
猫さん
2級土木施工管理技士の実地試験の一番の難敵は経験記述って聞いたんだけど何かいい対策方法ってないのかな~?
きょうこ先生
猫さん、学習をスタートする前にこの講座を読んで大まかな流れをつかんでね。経験記述は過去問の問題をひたすら自分の文章で書きあげる練習が良いね。
2級土木施工管理技士の実地試験で問題1に該当するのが「施工経験記述」問題です。
この経験記述問題の解答がしっかりと書けていないと、
他の問題が完ぺきでも不合格になりますのでしっかり対策しましょう!
それでは早速ですが2級土木施工管理技士実地試験での施工経験記述とはどのような問題なのかを紹介します。
さっそくですがこれが問題です↓↓(ちなみに平成29年度試験です)
上の例を見ながら経験記述問題の問題構成を説明します。
問題の構成はどうなっているのか?
見て分かる通りで、
設問1と設問2から構成されておりますね。
設問1 「工事概要」(経験した工事のプロフィール)
設問2 「工事概要に基づく記述」(自分の工事経験に基づく具体的な解答)
この2部構成です。
設問1で「工事概要」を記述し、
設問2は、その「工事概要」に示した工事での経験記述をしていきます。
きょうこ先生
工事概要とその工事での経験記述が必要になりますので、互いの整合性がとれるように考えながら記述の練習をしておきましょう!
それでは最初に工事概要の書き方から解説します。
工事概要の書き方って?
きょうこ先生
何度も言いますが、工事概要は施工経験記述の文章と整合性が無いとダメですよ~。
「工事概要」で記入を求められる項目は以下の通りです。
「工事名」
「発注者名」
「工事場所」
「工期」
「主な工種」
「施工量」
「あなたの立場」
の7点です。
次にそれぞれの書き方を解説します!
「工事名」
土木施工管理技士の試験ですので、当然ながら土木工事の名称が求められています。
「〇〇ビル新築工事」などという書き方では「建築工事」であり、
土木工事とは見なされません!!
この書き方では不合格になってしまいますので注意が必要です。
新築工事に関わり、杭基礎工事を施工したのなら、
「〇〇ビル新築工事(杭基礎工事)」
というようにカッコ書きで土木工事名を補足しておけばOKです。
きょうこ先生
工事名がそのまま土木工事と示せる場合はそのまま書けば良いです。そうでない方もいるはずですので上記の様に工夫して記入して下さい。
「発注者名」
あなたの担当した工事で、あなたの立場(あなたの会社の立場)が、元請けの場合と下請けの場合で違います。
元請けの場合
元請けの場合なら発注者は「〇〇市」「〇〇県」「国土交通省」「〇〇株式会社」など工事の発注者をそもまま記入してください。
下請けの場合
下請けで工事に関わっている場合は、あなたに仕事を発注した元請け業者の名称を記入します。「〇〇建設」のような書き方になるでしょうね。
「工事場所」
具体的な住所を番地までしっかり記入します。
〇〇県〇〇市〇〇区〇〇町〇番地
「工期」
平成27年〇月〇日~平成28年〇月〇日
きょうこ先生
工期は契約書類に書かれている工期を記入するのが一番良いです。
「主な工種」
「主な工種」は設問2であなたが記述する施工経験に関する工種である必要があります。
多くの工種を経験しているからといって、記述もしないような工種まで記入するのはいけません!!
工種を例に出すと、
山留工、コンクリート工、路盤工、舗装工、コンクリート擁壁工、暗渠工
など多様ですね。
きょうこ先生
あなたが設問2で記入する文章とリンクする工種を一つか二つ記入してください。
「施工量」
「施工量」は当然ながら「主な工種」に関する施工量を記入します。
例としては、
コンクリート打設量〇〇㎥
鉄筋〇〇トン
盛土〇〇㎥
ひび割れ補修〇〇m
掘削土量〇〇㎥
リバース杭 Φ2000㎜ 10本
など「主な工種」で使用する施工数量を示しておけば良いでしょう。
「あなたの立場」
工事現場におけるあなたの立場を記入します。
例えば、
現場監督、主任技術者、現場主任、現場代理人などと記入します。
きょうこ先生
無いとは思いますが、 〇〇建設〇〇事業部係長 などの会社内での肩書きを書いてはいけませんよ~
このような書き方で工事概要はOKです。
きょうこ先生
何度も繰り返します!!
この後の設問2ではこの工事概要に基づく経験記述が求められるので、
必ず整合性がとれるようにしておいてください!
経験記述の書き方
きょうこ先生
さあ、いよいよ施工経験の記述に突入していきます!
対策は可能ですので安心して学習していきましょう。
設問2では工事概要で記入した「主な工種」に基づく経験記述です。
ここを攻略するのが試験合格のカギとなります!
ではもう一度試験問題を見てみましょう!
平成29年度では
「工夫した安全管理」または「工夫した工程管理」という”テーマ”
に関して、
(1)特に留意した技術的課題
(2)技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
(3)現場で実施した対応処置とその評価
を記述するように求められています。
問題のテーマ(平成29年では工程管理、安全管理)は毎年変わります。
(1)~(3)の記述要求設問は基本的に毎年同じです。
問題のテーマとは?
最初に把握して欲しいのは、経験記述の4つのテーマです!!
4つのテーマを把握した上で自分の記述内容を考える必要があります。
4つの出題パターンはコレ
出題テーマは
①工夫した品質管理
②工夫した工程管理
③工夫した安全管理
④工夫した環境対策
この4つとなります。
毎年この4つのテーマからほぼ2つのテーマに関する記述が出題されております。
そしてこの4つが毎年ローテーションで出題されます。
猫さん
4つのうち2つのテーマが出題されるのか~、
確率的に50%ってことだな~、、、ここはヤマをはっておくかな、フフフ
きょうこ先生
猫さん!!それでは不合格になっちゃうよ!!
前年に出題されたテーマも出題されるし、結局は4つとも対策しておくことにこしたことはないんだよ。
不合格したらまた1年待たないといけないなんてもったいないよ。
品質管理に関して記述求められてるのに、工程管理に関する記述をしたり、
的外れになってしまうと不合格になるのでしっかりと対応しましょう!
過去の出題テーマ一覧を掲載しておりますので気になる方は以下の記事をご覧ください↓
テーマに対する記述要求を把握する!
先ほども申し上げました通りで、
(1)~(3)の記述要求内容は毎年同じ内容が問われております。
いきなり記述要求内容ががらっと変更する事も考えにくいので、
記述練習もこの内容が出題されるものと考えてよいかと思います。
※試験に絶対は無いのが少し怖いですが、、まあ変更あれば合格基準も下がるでしょう、、
(1)特に留意した技術的内容
(2)技術的課題を解決する為に検討した項目と検討理由及び検討内容
(3)上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価
①特に留意した技術的内容
留意した技術的内容は
「工事概要、主な工種」・・県道〇号線の表層打替え工事など
「施工上の問題点」・・品質低下や安全性低下などにつながる問題点を記入
「課題」・・問題点をうけて「ヒービングに対する安全性確保」などの課題が決まる
の3つから文章を組み立てていきます。
基本は全て含めて6~7行程度に収めて記述します。
②検討した項目と検討理由及び検討内容
一番重要とされるのがこれの解答です。
毎年10行前後の記述を要求されます。
10行は記述するのが結構つらい作業でもありますので。
2つの項目に分けて記述するのもOKです。
あくまでも検討した内容なので、「その結果このようになった!」
などの結果までは記述しません。
③上記検討の結果、現場で実施した対応処置とその評価
上記の検討内容に対しての具体的な作業などの内容を記述します。
そして、最後には「その結果、〇〇を確保し〇〇をする事が出来た。」
というような感じで結果を記述して締めくくります。
合格には過去問の対策が結局は一番です。合格可能なおすすめ過去問集はコチラをご覧ください。
猫さん
2級土木施工管理技士 実地試験の過去問です↓↓
猫さん
2級土木施工管理技士試験関連の記事はコチラもおすすめで↓↓
合格率とか難易度とか↓

2級土木施工管理技士試験の過去問と対策まとめ↓

実地試験の問題1「経験記述」の対策↓

実地試験の問題1「経験記述」の出題パターン

実地試験の問題2、3「土工」の出題パターン

実地試験の問題4、5「コンクリート工」の出題パターン

実地試験の問題6,7「品質・安全管理」の出題パターン

実地試験の問題8,9「施工・環境対策」の出題パターン

試験日程↓

2級土木施工管理技士 学科試験の過去問です↓↓